人外娘 2017-01-24 22:17:19 |
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【リリィ】
(こんなに嬉しい気持ちになったのも心は明るくなったのも本当に久しぶりで、応援してくれる相手に何度も何度も頷いて「キレイになるまで頑張ったら、リリィのこと、翔さまの一番のお気に入りにしてくださいね!」前の主人の時にはただ見ているだけだった気に入ったメイドの贔屓や特別扱い。それを相手にしてもらえたら、と想像してはたまらない喜びに胸を躍らせて、明るいがいつになく真剣な眼差しでねだって。くすぐったさに夢中になっているせいか、元々そんなに頭が良くないせいか父親の非を自分のせいにする相手のことがわからず「ふふっ…ご主人様はご主人様だし、翔さまは翔さまですよ?」そう屈託なく答え、頭まで流してもらうとぷるぷる頭と尻尾を振って水滴を飛ばし「ふー…翔さまの手、気持ち良かったです…!」と満足して。次は湯船だとわかっているが、せっかくくっついているのだからこのまま運んでくれないかなぁと相手の上から退かずにこっそり、実際はわかりやすくちらちらと視線を送って)
【イリス】
(硬い、ごつごつした男性の手が自分の手に重なればついぴくっと表情を歪めてしまい。しかし顔を上げてほしいと言ったのは自分なのだから、真っ直ぐな視線から目は逸らせず怯えた眼差しを返し「…いいんです、罰なんて…。…せめて、これからは他の子たちが痛い思いをしないようになるなら、私たちはそれで…」主人を憎いとは思わない。だから罰を与えるより、痛めつけられたメイド達がこれからもう辛い目に合わないようにとか細い声で願い。温かい飲み物を口にすることなんて滅多になく、それだけに一口飲む毎に冷たく張り詰めた心が和らぐような気がして「…良かった…」メイド達にも久々の食事と休息が与えられているのを知るとなおのこと、笑顔とまではいかないが表情が緩み。しかしこれだけの厚遇を与えられたのだから、とまた表情を硬く戻しては、それなりの礼をしなければと突然ぎこちなく相手の肩に寄り添って)
【ロザリー】
(血を与えられただけで知らず知らずのうちに油断していたのか。釘を刺しただけのつもりだったのに図星を突かれたように苦笑する相手に目を丸め、一拍置いて顔を赤らめると「最っ低…!」相手の視線から肌を隠すように自分の体を抱きしめて睨みつけ「奴隷相手に恥ずかしくないんですか…!?」と強気な言葉を繰り返すが、怯えは隠し切れておらず。本当は、使用人にお気に入りも何もないと言って欲しかったけれど。可愛くて目移りするなどと大差ない呟きが返ってくればパタンッとやや乱暴にクローゼットを閉め「…私たちに故郷なんてないです。ここにいるのは奴隷として売られてた子ばっかりだし」同情するような言葉にも投げやりに答えて「お気に入りがいないなら売買場でも行って買ってくればいいじゃないですか。ご主人様のお古なんか売って、新しい好みの奴隷を買えば良いのに…」なんでこんなにモヤモヤするのか。自分でもわからないまま、バッグを開ける相手を見下ろして冷ややかに告げ)
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