人外娘 2017-01-24 22:17:19 |
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【リリィ】
(人間の価値観は自分にはよくわからないだけに、何か考え事をしているような相手が時々怖い表情を浮かべるとどうしても怒っていないかと心配になり。そんなこともあって馬鹿な心配をしてしまったものの、自分を救ってくれた相手の優しさを信じるのは簡単なことで、囁きのくすぐったさにもつられて笑みを零せばこくりこくりと何度も頭を縦に振り「うん、…じゃなくて、はいっ。リリィは翔さまのこと、ずっとずっーと信じてますから」それこそ幼かったあの頃からずっと相手を信じて待っていたのだから、これからだって信じてみせると元気一杯に答えて。それから言おうか言うまいか相手の横顔をちらちら眺めて、えいと勇気を出して口を開くと「…それだけじゃなくて。ほんとは、キレイなメイドさんに会っちゃって、翔さまがその人を好きなっちゃったらやだなって…ちょっとだけ思ってたんです」我が儘なやきもちかもしれないけれど、大好きな相手がとられたら嫌だと恥ずかしそうに告白して)
【イリス】
(新しくやって来たという主人は派手好きな性格なのだろうか。階下から聞こえる賑やかな音に今まで何度も目にしてきた金持ちの華やかで悪趣味なパーティーなどを思い出し、彼が侍らせているであろうメイド達のことを思うと僅かに心にも影が落ちるが奴隷が奴隷を案じたところで何が変わるわけでもなく、ただ出るなと言われている以上部屋の中で月を眺めていることしか出来ず。しばらく物思いに耽っているとふいに窓は開かない造りになっているのに一筋の風が髪を揺らし、不思議に思って振り向けば入口には主人…ではなく、よく似た別の男性が立っており「…ご主人様、ですね。ご挨拶もせず申し訳ありません…」歩み寄って頭を下げ、驚いたようなその表情にそっと翼を揺らしてみせて「…竜を飼われるのは初めてですか?」と尋ね)
【ロザリー】
(向けられる真剣な眼差しは怒っているのかこちらの様子を観察しているのか。何にせよ居心地の悪さを感じていたところで主人に触れるという失態を犯してしまえばそれだけで心臓が張り裂けそうになるのに、ほんのわずかとは言えども声を大きくされるとそれだけでまるで怒鳴られたようにびくりと体を震わせてしまい。何故か振り払われることはなく、相手にもたれかかった体勢のまま密着していれば剥き出しになった首筋がちょうど目の前に突きつけられる形になり。くらくらするような人肌の匂いが胸一杯に入り込み、一層飢えと切なさを煽ればわざわざこんなことをする主人の意図に怒りさえ感じ「嫌っ…やめて!私が噛んだら怒るくせに、何でこんなことばっかり…!」抑えきれない感情をあらわにしながら相手を押しのけるように体を離して。しかしすぐ我に返ると自分のしてしまったことの不用意さにさあっと青ざめ「…ぁ…やだ、叩かないで…我慢したんだから叩かないでよ…!」刺々しい口調と視線でも隠しきれないほどの怯えを見せ、少しでも逃れようとベッドの上で後ずさり)
(/ありがとうございます!
何度もあれこれとお尋ねしてしまってすみませんでした…!)
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