めでたし、めでたし。
絵本の中に描かれた登場人物はみんな笑っていて、いつまでも幸せに暮らしましたなんていうのが物語の締め括り。物語の中で悪事を働いたものは最後にはとても酷い目にあっていて、幸せに暮らしました、の後彼らがどうなったかなんて人々は知りもしないし知ろうともしない。
「 悪者は死んで当然 」
果たして本当にそうだろうか?
あの物語達は断片的な物語に過ぎないのだから真実は絵本と共に葬られたも同然の事
–––––––––クリック、クラック
さあ、物語を始めましょう
「 甘いお菓子に美しいお城お姫様と魔法使い 」
…いいえ
「 ぎろり目玉に汚い塵溜めオンボロ屋敷に夢見る幻 」
それはそれは、とても”美しい”物語になる
>/ 合図までお喋りは禁物 .