魔女 2017-01-12 10:21:14 |
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やま…、カタナ…?
( 深く考え込んでしまった様子の相手を見遣り、何か思い出せそうなのかという期待と先程のようにまた調子が悪くなってしまったらという不安が入り混じった瞳を静かに向ける。すると再び口を開いた彼から馴染みのない発音で名が告げられ、相手同様上手く全てを復唱することは叶わず疑問符が浮かび。そればかりか次々と聞き覚えのない単語が並べられてしまえば、辛うじて聞き取れた刀という単語のみを発音したものの、やはり理解はできないまま首を捻るばかりで。そんな時、ふと頭を過ぎったのは学生時代に出会った一人の友人の姿。母が日本人だと語った彼女はレイブンクロー特有の勤勉さを様々な国の文化へ向け、特に両親の生まれた地のことを熱心に勉強していた。彼女から聞いた話を思い出し刀がどういった物なのかは理解できたものの、しかし目の前の彼がそうだという言葉には納得がいかず、視線は昨日ベッド横のテーブルに置いた細長い形状のそれと相手との間を行き来して )
えっと、侍が使っていた刃物だって昔聞いたことはあるけれど…その、そこに置いてある物ではなく、貴方が?
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