魔女 2017-01-12 10:21:14 |
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そう…ごめんなさい、目を覚ましたばかりなのに。痛むのならまだ休んでいてもいいからね。
( 記憶を掘り起こそうとしてくれているのか考え込む姿を見つめ様子を伺っていると、不意に額を押さえる彼。慌てて手を伸ばしかけるも、その指先が触れる前に相手の頭が揺れ青とも緑とも取れる瞳と己のそれとが重なり。随分と悪くなってしまった顔色に罪悪感が込み上げ休ませるべきかと思う一方、恐らく嘘ではない言葉を返してくれる彼の声を止めることも戸惑われ、聞き漏らさないよう注意を向ける。どうやら頭が痛むだけで詳細までは思い出せないらしく、己との邂逅ばかりかあの場所へ辿り着いた経緯も殆ど記憶に残っていないのだろう。静かに頷いた後、起きてすぐの相手に負担を掛けてしまったことに謝罪し、辛ければ幾らでもベッドを使って良い旨を伝えて。続けて場所を問われ地名を答えるが、これまでの様子から非魔法族である可能性が高く使う言葉も異なる彼に伝わらないことを考え、首を傾げながら言葉を付け加える。元号という単語に若干の違和感を覚えつつ、けれど記憶が混乱している為だろうと己を納得させては、朝確認したばかりの日刊予言者新聞に綴られていた日付を告げ )
ここはダイアゴン横丁…ええと、イギリスのロンドン、と言えば分かるかしら?…今日は1991年の8月よ。
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