> 野茨 うわ、凄い匂いだねぇ。お客さんを迎える表情でもないみたいだし。⋯俺も飲もうかな。 ( ソファに突っ伏す相手のその姿に苦笑いを浮かべれば換気しなきや駄目かな、なんてお客としての在り方をぼんやり考えながら当たりを見回し。されどそこで一番初めに視界に入ったのはワインの空き瓶。換気はどうしたのか、せっかくなのだから自分も、というように相手に近付き余りがないものかと片手を出して )