ぺんぺん草を食み　／　非　

(/初回文失礼します、開始が遅くなりまして大変すみません……！)

……退屈だなぁ。
(休日の昼下がり、どん、と大きく構える純日本屋敷へ担当者に連れ出されること数刻前。駐車スペースに車をとめ、その垣根の手前から玄関先に広がる庭園に圧倒されて、やはり和装が良かったかとぽつり呟いている午前中から衣装合わせに付き合わせてくれた隣の男にまだ言うかと密かに嘆息し。自分としては型に嵌った衣装は息苦しくて動きにくくあまり好きではないため、どちらにしろ気乗りしないことに変わりは無いのだが、手土産に一等高い和菓子を購入していたことから余程逃したくない話らしいと推測しつつ、フォーマルと言うには些かミニチュア感のあるベストの下に吊り下げたサスペンダーを鬱陶しげにぐいぐいと引っ張り。先を行く彼の後ろから砂利の上に浮かぶ足場代わりの石をぴょんぴょん辿って玄関に至り、その立派な屋敷に招き入れられ部屋に通されたところまでは良かったのだが、幾分かこちらが早く到着したせいか向こう方の準備が整っていなかったらしく。慌てたように出てきた和装のクライアントに挨拶を済ませた後、自分が護衛を担当する少年は習い事か何かだろうか、もう少し時間が経たないと会えないと報され、契約を済ませてしまうから外へ出ていなさいと早々に部屋から追い出されてしまい。屋敷の探検はおろか、襖の前の渡り廊下から眼前に広がるこの庭を走り回りでもすれば目玉を喰らうだろうことは明白で、かと言ってその廊下をひたひたと一直線に行き来するのにもいい加減飽きて、部屋と部屋の間に拵えられた壁に凭れ掛かっては上記呟き。)

(/申し訳ないです、遅くなっても一週間に一度はお返事できるように尽力致します……！
鳥太刀コンビ良いですよね、私も好きです。いい感じの雛鳥になっていれば良いのですが……そうだ、ロルの方に入れ損ねてしまったのですが、こちら年齢は小学校低学年程度を意識しています。細かい所は鶯丸さんの方に合わせたいなと。
おお、回想という発想はありませんでした、そう聞くとより楽しそうに思えますね……！今から楽しみです。)