「まるでそれはあの夏のように」 イヤホンごしに聞こえる 蝉 の コエ 公園のブランコのしたに たまっている 雨のかたわれに写る 僕は まだ知らなくて あの日を僕は覚えている 忘れているのだけれど あの日を僕は知っている そっと隠しているから 誰にもわからない 君の秘密が僕には解る 心音かくした 夏の向こう