濃霧の中の幕開け

（/少し早いですが、絡み文を投下しておきます。舞台説明も出来る限りロルに含めてみました。参加者様、お時間のある時にでも絡んでいただけると嬉しいです。また覗いてくださった方で少しでも興味を持っていただけたようであれば、是非参加していただきたく思います）


今日はまだお客様来ないのか（星も隠れる寒い夜。青と赤、目を刺すような黄色のテントは細々とした装飾で彩られ暗闇、濃霧の中でも浮かび上がるほどの存在感を持っていた。時刻は詳しくは分からないが夜、それも昼間には程遠い時間。元々夜行性である自分としては特に苦でもないが、客として訪れるモノも、モノによっては大変かもしれない。人間とか。テントが建っている場所は普段人も獣も寄り付かない、それがわかっているからこそ僕は伸びをして大口を開けて欠伸をした。牙が二つ、外の空気に曝されて少しだけスッとした。｢今日は誰か来るのか、はたまた来ないのか…僕が食べてもいい餌が来れば良いけど｣とぽつり、呟いて暇潰しにステッキの先で地面を叩いていた）