Or. 2016-12-18 11:11:29 |
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>シルヴィア
…まぁ其の腕は信頼してる。だが、腕が立つだけじゃ生き残れないだろう。
( 能天気だとも取れる其の発言へ一つ苦笑を零せば,即座に真顔へと表情を変化させ. 腕のみでのし上がり,然うして権力争いに揉まれて消え行く人々は,今迄見て来た此の宮廷内でも,噂話でも,且つての文献でも沢山居た. せめて己が守れる物へ苦言を呈すのは,何よりも重要な事だと自分勝手に結論付け,緩慢な動作で首を横に振り. 二の句に繋がれた彼女の問い掛けに徐に下を向く. 弄ぶ様にくるり回る短剣は鮮やかな光を反射する. 現国王を間近で見て,そして診察をして,幾度も自分の中で問答を行えど出て来る答えは只一つのみ. 誰かに聞かれぬ様,小さな声で呟く様に ___ )
…持って、後3ヶ月だ。
>ミシェル
( 刹那彼の身体が硬くなって,然うして力が抜けて行く. 信じろ等と都合の良い事を言うつもりは毛頭無かった. 此の自己満足だらけの権力争いの中で駒としてしか扱われぬ事も有る彼が信じる人等ほんの一握り. 其の一つになりたい等と全く考えては居ない. 只,彼が誰かを信じ,心の拠り所になれば良い. 自分は其れ迄の掃き溜めでも構わない. 指先に添えられた掌は暖かく,陶器の様な人も血の通った人間なのだと思い知らされる. 彼の言葉に細々と息を吐いて,鷹揚に頷いて見せる. 次いで頬を僅かに緩めて )
駄目になる前に、だ。…如何か約束してくれないか、
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