【ファンタジー】夢見るもの故に【一部人数制限】

>フロー

っ、わ。……？
(そうだった。適当に流されてくれない相手なのを失念していた。頬をつままれれば反射的にきゅっと目を瞑る。抓られるのかと思いきやそうでもなく恐る恐る目を開ける。怒っているのか。宝石みたいな瞳に静かな怒りを浮かべているのが分かる。どうせ役に立たない自分が負担にまでなりたくないのに。嘘をついても仕方がない。少し冷えた指先に自分の手を添えては困ったように笑って）
本当はまだ実感がわかないんです。だからつらいって程じゃない。本当にだめになったら、頼らせてください


>シルヴィア

……そうはいかないさ。いつまでも子供じゃいられないんだから
(自分にだけに聞かされた囁きに虚をつかれたように目を見開く。変わらなくていい、なんて甘美な響きなんだろう。だがこのままでいるわけにはいかない。変わらなくては。仮にも王族、王位を継承するかはともかくずっと何もせず遊んでいる程図太くない。独り言ととれるくらいの声量で呟いて。周囲の視線を集めて何をするつもりだろうかと思っていると宣戦布告のような台詞。今どよめいているのは兄の支持者なのだろうか。特に弁明など言い添える事も無く周囲を観察していて)