Or. 2016-12-18 11:11:29 |
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>フロー
(病状やらの説明はなんとなく理解したが特に聞くことも思いつかず先程一言漏らしたきり周りと同じく沈黙を守る。薬師が場を締めると部屋は一気にざわつきだした。話題は専ら次の国王の話。何か話しかけてこようとする大臣にいかにも心を痛めていますという風に弱々しく笑いかけては適当に言って逃げる。今は父が死んだ後の話なんてしたくない。完全に一人になるのも嫌で、広間に残ったまま規則的に並んだ白と黒の床をぼんやりと眺める。と言っても目線を向けているだけで見ていた訳では無いのだけれど。人の気配に顔をあげる。フローだった。こんな状況でも、暖かい海を思わせるエメラルドグリーンはこんな状況でもいつも通りに綺麗で、優しい言葉に泣きそうになる。しかしただ甘えるわけにはいかない。一国の主の命、国の一進一退に関わる重責を背負う彼女に、個人の感情まで背負わせてたまるか。少なくとも自分はそうなりたくなかった。あげく結局選んだのはいつも通りの愛想笑いで優等生じみた台詞を吐いて)
僕は大丈夫です。驚いたし早いと思ったけど、いつかはこうなるんですから。大変なのは父ですよね、僕達はできるだけ笑顔で見送らなきゃ……。
>シルヴィア
(普段と様子の変わらない護衛に内心ほっとする。唐突に死という非日常に直面して向き合わざるを得ない状況にかなり動揺していた。小さな女の子のなりをしているくせして自分なんかよりはるかに強くて。今まで護衛だからという以外にも彼女の明るさに色々助けられてきた。今だってどこか呑気とも取れるような、だが先のことを見据えている。自分もこれから先色々な事を考えなくてはいけない。マイペースを崩さないまだ幼さの残る横顔にふっと笑って返して)
頼りにしてるよ、本当
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