Or. 2016-12-18 11:11:29 |
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>主様
(/許可ありがとうございます! なんと有難いお言葉……! 王子どころか人間的にもアレな感じが否めませんがどうか仲良くしてやってください/礼)
>all
(贅の限りを尽くした一室に集められたのは宮廷内で一定以上の立場を持つ者達。この国で最重要であろう機密事項を知らされるくらいには。どうにも凝った飾りを施された絢爛豪華な調度品の澄ました顔が白々しく思える。澱んだ重苦しい空気と大きく乖離している事がそう見せているのだろう。弱冠十九歳の優秀な宮廷薬師が告げた現実。国王の身体は病魔に蝕まれている事。更には死神が手招きしている事。まさか、と思った。父が不調気味なのは前々より聞いていた。どうせ疲れが溜まっているからだ。たまには俺みたいに手を抜いたらいいのにーーなんて軽く考えていた矢先に王は倒れ、日も跨がない内にこの話を聞いている。酷く困惑した。実感が湧かない。まだ信じられない。意味もなく視線を彷徨わせる。だが彼女の告げる事が正確なのは今までの実績からよく知っている。現実を受け入れなくてはいけない。なのに涙の一筋すら流れない。逃避癖もここまできたかなんて己に呆れつつ、いつもより低い掠れた声をようやく絞り出して)
まさか……こんな急に……
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