とある政府役人 2016-12-14 22:21:37 |
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( >>44/江雪左文字 )
そうさなぁ…無理だろうなとは思っているさ。何かしら“患っている”っていうのは理解している。まぁそれでも、この本丸の主は“俺”だ。逆らうならそれなりに覚悟するこった。
(大人しく座ってくれたのを目で追い、首を上げていると疲れるのでとても助かるなんて内心思いつつ揺れる炎を見つめ、告げられたそれらは確かに怒りそのもの。理屈だとかそういったものとも違う、刀としての物とも違う芽生えた感情のひとつでどうしてそこまでその感情が目立ってしまったのか渡された資料にそこまで詳しくは載っていなかったがこれだけの殺意を主たる審神者に向けてくるとなると、その原因は些か“よくない”ものだったとは容易に理解できるもので。所謂、黒と判断された本丸は幾つもあるしその度に嫌々政府機関へ趣報告会議に出席させられる羽目になっており、正直“そういった傾向”になるかもしれない要素を持っている者を審神者として任命するのはどうなんだと問い質してやりたい程だがそんなことをすれば首が飛ぶのも目に見えている訳で。ひとつ緩い溜息を零して少しだけ張り詰めていた肩の荷を下ろすように上半身を後方へと下げては両手で支え、ぼんやりと薄暗い天井を見上げて)
…俺を殺したいと思うのは、俺が“審神者”だからか?それとも、“刀”として見た“主”だからか?…何れにせよ、今まで以前の審神者に向けていた感情を俺に向けているのだとすれば…すれば、の話だが、少なからず“どちらか”としては認識しているんだ、素直になりなさい。
(全く、と言わんばかりに片手を上げて手をひらひらとさせれば呑気に欠伸を零してこれこそ屁理屈かもしれないし、相手にとったら綺麗事だともとれるかもしれないが根気よくいかなくては、と体勢を戻しては胡座をかいていた大腿を軽く両手で叩きゆっくりと立ち上がると政府の方で変に長く座っていたせいか腰が痛くて思わず「いてて」と零しつつ放り出していたままのスーツの上着を拾いにいき、片手でくるりと背中に背負い空いた片手でさらにネクタイを緩め「…よし…とりあえず江雪、お前は俺の近侍だ。俺の所は日替わり制なんだが“新人君”のお前は暫くは“近侍の命”だ。励めよ……まあ今日は休め、この部屋はお前のものだから好きに使うと良い」似合わない緩やかなウインクと笑みを浮かべてみればさっさと着替えたくて欠伸を再度零しながら部屋を出ようと襖に手をかけたところでひとつ思い出したように振り返り「そうだ…ここの刀に危害を加えることを禁ずる。“俺”に殺意をいくら向けようと構わんが、他の奴らに知られたら恐ろしいぞ…ま、他の連中とは仲良くやりなさい」ひらひら、と軽く手を振れば襖を開けて)
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