とある政府役人 2016-12-14 22:21:37 |
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…物好きな人間なのは確かだな
(まさか悪戯を仕掛けるかのように無遠慮に頬を引っ張られるとは思っておらず、驚いて目を見開いたまま硬直してしまう。ようやく我に返ったのは満足した様子の相手の手が離れてからで、僅かに痛みを感じながら引っ張られていた頬を自身の手で抑えつつ、小さく上記の言葉を呟き。相手の言葉通り、自分には主となる審神者に刃を向ける理由も無ければ、この本丸で暴力沙汰を起こす気も無い。そんな事をすれば審神者に従う者達が自身を破壊する勢いで反撃するのは目に見えている。…それはそれでいいのかもしれない。先程も口にしたが、自分のような存在は折れてしまった方が楽なのだ。相手にとっても、自分にとっても。廊下を歩いて行く背中を数秒黙って見つめ、やがて諦めたように一つ溜め息を吐いてから足を動かし、相手から2、3歩離れた位置でついて行く。別について行く義務も必要も無いが、自然に足が動いたのは相手が仮とはいえ自身の主であるからか。何処と無く急いでいるようにも思えるやや早い相手の歩調に合わせつつ、黙ったまま後を付いて行き)
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