とある政府役人 2016-12-14 22:21:37 |
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(/何か質問やご要望等がございましたら遠慮なく仰ってくださいね。では、そろそろ背後は失礼します!)
(勢い良く開かれた襖の先にいたのは、白い髪に同じく白い瞳を持つ人間…すなわち審神者。人間は老いていくと髪が白くなっていくことは知っていたが、目の前に立つ彼はどうにもその年齢に至っていないような気がする。不思議だな、とぼんやり考えながら眺めていると、自分より低い位置にいる審神者がこちらを見上げ、座るように『命じた』。それに逆らう意味も理由も無い。武器が人の命令に背くなどおかしな話だからだ。返事の代わりに小さく頷いてから、肩に置かれた手に込められた力に従うようにしてその場に座る。今度はこちらが見上げる側になりながら、ふと浮かんだ疑問に僅かに首を傾げる。審神者は自己紹介をしようと『命じた』。ならばそれをするべきなのだろうが、自身が御手杵という槍であること以外に出来る紹介が一つも無いのだ。その事は審神者たる彼も知ってるはず。知っていることをわざわざ言う必要はあるのだろうか。僅かに首を傾げ、無表情のまま口を開き)
自己紹介って、必要なのか?あんた、俺が『御手杵』だってことはもう知ってるんだろ?
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