大丈夫ですよ。いつでも、実さんはもうこの長屋の住人ですから (後ろから聞こえたこよみさんの声と、どうやら迎えに出て行ってくれたらしい彰さんに安心しつつ、聞こえた実さんの声に笑って頷く。「荷物、置きに行きましょうか」と宿泊棟の二階を指さし階段に足をかけて)