神様は問題児にお手上げのようです。（▶▶▶3L／半指定）

>>ヤソくん
んもう、ヤソくんったらツレないですよ～
（彼の冷ややかな眼差しはもはや慣れっこ。明るい声色で上記を返した後、人差し指を自身の頬にあてがいながらにこりと微笑むもその表情は何処か寂しそうで。一方的な愛でも構わないと、視線を落とし今一度相手に笑いかけると頬にあてていた指先で彼の心臓を衣服の上からちょんとついて）…さぁてヤソくん。アタクシが今日此処にあなたたちを呼び出した理由、利口な君ならもう分かっていますよね？


>>カグツチくん
あらぁそんな顔しちゃあ嫌よ、カグツチくん。折角の男前が台無しです
（事を察したと見える相手の反応に満足げにうんと首肯し微笑みを浮かべるが、目の前で歪む顔があまりにも情けなく思わず両手を口周りに添え驚いた表情になり。それからゆっくりと燃えるような赤色の髪に手を伸ばし、毛並みに沿って軽く撫でつけてやれば愛しい息子に心からのエールを送って）頑張ってくださいね、母はあなたなら必ず事を成し遂げる事が出来ると信じていますよ


>>ウミくん
…では、アタシもあなたの事を全力で護らなくてはなりませんねぇ。――――充分です。でも見て、ウミくん。ヤソくんは今回のプログラムに関してあまり乗り気ではないみたい。八百万の神々の長の座がご褒美では不足があるのかしら。それでなくとも、あの子はいつもあんな調子だし…
（森羅万象、ともなれば言わずもがな相手も己の守護の対象であるということ。当然の如く言葉を返し微笑み返すとあとの発言に益々彼女の機嫌は良くなり頷き返して。しかし秒後、鳥居から僅かに離れた所でうんざりした様子の息子を見つけ。普段の彼の態度には流石の母も手を焼いているらしく、困ったわねぇと眉を下げ小さく笑って）


>>綾くん
ええ、あの子ならきっと……よ、余計な事を話してしまわないか少し心配ですけれど…
（礼儀正しく人当たりの良い娘の姿を頭に思い浮かべると同時に、その娘は天岩戸での一件、所謂自身の黒歴史をぽろっと口に出してしまううっかりさんである事を思い出し困ったようにへらりと笑って。彼の言葉に目を細め愛おしそうに視線を送れば、頬を一度撫でふわふわと舞い距離をおき）…ずうっと見ていましたもの、素敵なお名前よねぇ。ふふっ、嬉しい。褒められると悪い気はしないわね


>>弥生ちゃん
――――いらっしゃいな弥生ちゃん。上方弥生ちゃん。あなたも随分と癖のある女の子みたいねぇ
（一方的に知り得ている相手の名をわざと繰り返し声に出し微笑むと、鳥居に腰をかけたまま両足をそろえつま先を斜めに向けて。同じ姿勢でゆら、ゆら、と脚を前後に揺らした後おもむろに片手を彼女の上に振りかざし、三つの鏡を相手の周りを囲むように配置させ）さぁさよおく見て御覧なさい、これの光景に見覚えがあるでしょう？


>>カネくん
ハァイいらっしゃい！遅かったわねぇカネくん、おめかしに時間がかかってしまったのかしら？あんまり遅いから母待ちくたびれちゃった
（毛先から目映い光の粒を輝かせて相手の元へ浮かび寄れば自身の頬に片手をあてがい。一度拗ねたように頬を膨らますも、直ぐにいつもの穏やかな微笑みに変わり彼の隣へと立ち。恐らくその視線の先に居るであろう対象の人の子に手を示してみせ）――この子があなたへの“贈り物”よ。存分に可愛がってあげてください、ね？


>>イザナミちゃん
ふふ、そうさせていただきます。あの子の闇、しかと取り払ってあげてくださいね。少しずつでも、時にはお休みしたって構いません。確実に歩を進めて。…アタクシは光を司る女神でもありますけれど、彼の未来を照らす光となれる存在はきっとあなただけなの。これは、イザナミちゃんにしか成し遂げられない大切な命なのよ
（此方もそろり、相手から身を離し。頼もしい我が子の姿に感慨深いといった様子で笑い返せば同じ目線に頭を下げて。今一度言い聞かせるように、念を押すようにゆっくりと言葉を並べて艶やかな黒髪を緩く撫で）