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No.3
by 匿名 2016-10-23 11:09:20
「まじ、不便。」
外は、寒くなり始めた、秋の始めです。
女の子は、落ち葉の下に身を隠して、座り込み、呟きました。
「不便」というのは、自分の大きさのことでした。
さっき、空豆から出たばかりの時に出会った、女の人位、大きければ、何かと、便利そうに思えたのです。
でも、実際は、体がたとえ大きくとも、彼女のように、家出して一人ぼっちになってしまったら、生きていくのは、どのみち大変なのですけどね。
「まじ、ありえない。」
女の子は、家出してきてしまったものの、これからどうしていいか分からず、座り込んだまま、じっと考えているのでした。