書く人 2016-10-23 07:05:36 |
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【親指姫II】
女の人が、咲いたチューリップの中に親指姫を見つけて、アンデルセン童話の「親指姫」は、始まります。
でも、この物語は、少し違います。
女の人は、空豆の中から、小さな女の子を、見つけるんです。
女の子は、ウェーブのかかった金髪で、まさに、西洋の童話から出てきたよう。
でも、本当に小さくて、そう、空豆の中から生まれてきた(?)位ですから、空豆より、少し背が高い位です。(空豆の中で身体を丸めて入っていたのです)
女の人は、はじめ、空豆の中から生まれた女の子だから、「空豆姫」という名前にしよう、と言いました。
ですが、女の子の方で、その名前を気に入りません。
一言、「却下。」と、言われてしまいました。
女の人が、ちょっとテーブルを叩けば、女の子は、潰れてしまう位、小さいのに、ずいぶん彼女は、度胸があるというか、生意気です。
しかも、態度もでかいみたいです。
女の人は、ちょっとムッとして、「じゃあ、勝手にしたら?」
と、言いました。
女の子は、
「ああ、勝手にさせてもらう。」
と言って、そのまま、さっさと、家出してしまいました。
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