赤い糸 2016-10-16 23:21:09 |
通報 |
>一松
(うとうとと眠そうとにしているとふと四男の口から出てきた三男の名前。己がそれに反応しない訳が無い。ソファから降り相手の隣に座ると相手が抱き上げた猫をまじまじと見つめて。困ったような顔…成程、確かに三男とどことなく似ている気がする。ひょい、と相手からその猫を取り抱き上げるとふにゃりと笑みを浮かべて、「本物のチョロ松もこんだけ可愛かったら良かったのになぁ。ったく、」なんて少し眉を下げぽつりと呟くと猫を離してやって。その後視線が向いたのは他の猫たち。特に目に着いたのは他の猫よりもキリっとしていていかにも自分が大好きそうな猫。その姿がなんとなくうちの次男と似てる…なんて感じれば下記を。
あれがチョロ松ならアレはカラ松だよなぁ、なはは。
>カラ松
………カラ松?
(恐らく競馬帰りだろう。結果は浮かない表情から読み取れる通りで。何度も負けて痛い目を見ているというのに止められないのはなぜなのか。新聞を片手に帰宅している途中、ふと視線の端に青いパーカーと同じ顔が映り、反射的に振り返ると次男の名前を。此処に居るという事はもしや次男はこれから競馬に行くつもりなのだろうか。ならば是非己も同行し先ほどのリベンジをしたい所。生憎自分には新しくできた店の知識は持ち合わせておらず、己にとってはこの先で相手が行きそうな所といえば競馬場のみ。その為かイイものを見つけたと言わんばかりににやにやと笑みを浮かべると「…お兄ちゃんも付いてってやんよ。駄目とか言わせねェかんな?」なんて言いながら相手に片を回して。
>チョロ松
イイじゃん実際俺のなんだしぃ…………、チョロ松はずっと前から俺のだって決まってんだよ…。
(不満げに言い返す相手に子供の様に口を尖らせぼそりと呟くと少し俯いて。小さい頃から自分が一番彼と一緒に過ごしていた筈なのに、なんで他の奴を選ぶかなぁ…なんて考えるとやれやれ、と言わんばかりに溜息をついて。ふと彼が立ち上がり、炬燵の電源を入れると無言でつかつか相手に歩み寄り「そーじゃねぇんだよなぁ…さっさと気づいて俺んとこ来ればいいのに、絶対アイツより楽しませる自信あるよ?」なんてため息交じりに述べるも、懲りずに三男にべったり…という事はせずに大人しく炬燵に入って。
トピック検索 |