月 2016-09-03 18:33:52 |
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なるべくなら願いを叶えてもらいたいが、対価によっては諦めるしかないだろう。
思考を巡らせる銀色に、織は微笑みを交え答える。
「そんなに慎重にならなくてもいいよ。簡単な遊戯に参加してくれれば良いだけだからさ」
織の言葉に銀色は、自身の名と同じ色の耳を僅かに伏せ疑問を表す。
「もう少し分かりやすく説明してくれないか?ただの遊びではないのだろう?」
銀色の言葉に痺れを切らしたのか、糸は急に立ち上がり不機嫌さをより強く表した。
怒らせてしまったのだろうかと銀色が思う中、糸がとった行動は掛け軸の前に置いてあった一冊の本を持ってくるというものだった。
その本には「楽しい遊戯の進め方」という、直筆による題名らしきものが書かれている。
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