主 2016-08-30 22:02:21 |
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(/わあ、ありがとうございます)
>十六夜さん
(彼女をまるで閉じ込めるかのように囲んだ数十台のパソコンは、その場にあった時から電源の切られることはなかった。その全てのパソコンはまるで自分がその場にいるような、時折揺れる、人の目線のような映像がそこに。それは惰性のように学園を写し続けて。)
『…ご主人サマ! ひとのメ感知!ひとのメ感知!』
(パソコンルームで掃除をしたり、お茶を淹れていたメイド姿の数台の『はつみちゃん』の内1機が手をバタバタさせ彼女に監視を受けた旨を伝えた。)
「………」
(だが彼女が髪をとかしていた手の中にある、彼女の意思を伝えるためだけに存在する初号機の『はつみちゃん』は沈黙したままで。代わりに動いたのは、彼女自身だった。)
「………」
(半開きのカーテンの隙間から笑みが零れた。まるですぐ近くにでもいるかのような目で、彼女は敵団の女の子に手を振って。)
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