匿名 2016-07-26 11:48:37 |
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はは…難儀な風習だ。
( 思ったより律義な返答を受け勉強の邪魔をしてしまったなと少しの申し訳なさを抱きつつ、ふっと息を吐くような笑いを零しながら上記を述べる。冗談っぽい台詞を耳にするとやっと顔を上げ、茶目っ気のある笑みを湛える彼の透き通るような瞳と視線を交わらせて。次いでこちらも「逃げたものは追わないよ。その幸せは君にあげる」なんて軽口を述べると右手の人差し指でつい、と彼の拳を指し示し。とは言ったものの、幸せというものが消耗型であったなら、人生において一回分の幸せを彼にあげてしまったことになる。幸せ、だなんてセンチメンタルな言葉はどこかむず痒くて口にするのは少し苦手だけれど、ここで過ごす日々を、毎日を、幸せ以外の言葉で形容することは難しかったし、たった一回分の幸せの譲渡で優しい彼にお礼ができるのなら、それに全く異論はなかった。 )
でも割かし冗談じゃないから問題なんだよ。日本では子供向けの絵本に出てくる王子様が、皆君のような髪、君のような目をしてるってこと、知らないでしょ。
( そんなに褒めてもらっても代筆は出来ないと言われると、勿論そんなつもりで褒めたわけではないのだが、「残念だ」なんて言いながら肩をすくめてみせ。集中するあまり前のめりだった姿勢を起こし椅子の背もたれに背中を預ければ、またくるりとペン回しをする指先に視線をやりながら何でもないように上記を述べた。しかし話し終えるとペンを弄んでいた指先をぴたりと止め、それでも視線は変わらないまま少し考え込むような顔つきをして。やがてゆっくりと口を開くと丁寧に言葉を選び、落ち着いた声音で説明をして。 )
父の訃報を伝えようと思って。…いや、死んではいないから訃報は間違いなんだけど。職を退いて聖マンゴに入院しているらしいものだから、きっと死ぬんだろうな。俺も最近知ったんだけどね。
( / レンはニリアス君の勉強を邪魔しすぎですけどね(笑)
了解いたしました。こちらこそ、進行に関しては勿論その他にでも何かございましたら遠慮なくお声掛けくださいね。それではこの辺で背後は失礼させていただきます。 / 礼 )
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