匿名 2016-07-26 11:48:37 |
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( いつもと変わらぬ勉強会。各々で異なる作業をしているのは今に始まったことではなく、寧ろそうすることの出来る心地良さというものがある。但し、今日の相手の様子は何か違う。普段は黙々と紙に向かっている彼が、百面相をしたり体勢を変えてみたりと忙しなく動いている。そして何より、手に持っているペンは見慣れない代物だった。カチカチと音を立てるそれは、インクに浸すことなく文字を書くことができる。以前見せてもらったような気もするし、本で見たような気もする。ぼんやりと考えながらその手元へ視線を遣ると、書き連ねているのは英語ではなかった。彼の母国語であるそれは、自分には到底理解できるものではないが、文字数や動作からして、どうやら内容に行き詰まっているらしいことは間違いないだろう。彼が日本に帰っている姿は見たことがないし、交友関係についてもあまり聞いたことがない。手紙について触れるのは良くないだろうかと考えあぐねてから、そうだと思い当たり鞄へ手を入れ込み、そこにあるはずの物を探り始めて。「これ、貰い物だけど少し食べるかい? 糖分は脳に効くって言うから、勉強会にちょうどいいかと思って持ってきたんだけど」言いながら、自分の口には合わなかったという友人から譲り受けたプディング味のチョコレートを机へ置き )
(/ありがとうございます! 今は此処を覗くのが日々の楽しみのひとつとなっていますので、その場を無くすことのないよう、無理はしないように致しますね。
えええなんてこと……。とても読みやすくて独創性のある、素敵な文章です。何度も読み返してしまいました。
こちらこそあまりに拙い文ですので、何かありましたら気軽にお申し付け下さいね!)
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