Nec possum tecum vivere, nec sine te. / 非募 　

氏名 / Len Satou
読み / レン・サトウ
国籍 / 日本
学年 / 5年生
身長 / 177cm
容姿 / 癖がなく墨を垂らしたように艶のある黒髪。全体的にやや長めで重力に従いすとんと落ちている。角度のない並行眉の下で睫毛を震わす瞳は髪同様に真っ黒。幅の狭い二重瞼と切れ長なアイラインがアンニュイな雰囲気を掻き立てる。左目尻には小さな泣き黒子が一つ。インドアなせいか肌は白く体の線も細い為華奢な印象を与える。アジア人の割に鼻筋は通っているものの、西洋人に比べるとやはり彫が浅く“外国人”としてどこか敬遠される要素の一つであった。慣れない、という理由でローブの着用を好まず、暑い時期はネクタイに白い長袖Yシャツを肘下まで捲りあげ、寒い時期はジャケットを羽織ったり中にカーデを着用したりしている。装飾品の類は身に着けていない。

性格 / 年齢不相応に達観していて妙に落ち着いている。愛想笑いを知らず悪く言えば可愛げがない。負の感情を表に出すことが苦手で、泣いたり激怒したりすることをなんとなく恥ずかしく思っていたり。繊細、潔癖、空気が読める。母子家庭で育ったことに対し悲観してはいないが家族仲について触れられると上手く躱せない。不満を我慢されたり濁されたりするのが嫌。優しくされると弱い。

寮 / スリザリン
杖 / 本体はアスナロ、芯は白鳥の尾羽根
選択科目 / マグル学、魔法生物飼育学
成績 / 穴がなく非常に優秀だが主席には一歩及ばず、といった感じ。苦手科目を強いて挙げるとしたら、魔法薬学があまり好きになれないせいで点数に直結してしまっている模様。マグル学はほぼ満点。
血族 / マグル界育ちの半純血。鷲寮を卒業し魔法省で働く純血の魔法使いである父と、自由奔放で父より少し年下らしい母の間に生まれた。

出自 / 魔法使いであることを母に隠していた父は、その職業故頻繁にマグル界へ行くことが困難であった。そのため家を空ける事が多く、マタニティーブルー真っ最中の母が父の浮気を疑って大喧嘩に発展してしまいレンが生まれた直後に離婚。父は勤勉で仕事は出来たが我が強く女性に弱かった為、頭が弱く自分勝手で思い込みが激しい母とは元々喧嘩が多かった模様。母は父が人間離れした何かであることに薄々気付いており、離婚後は一切の接触を断ち頑なに父の存在を語ろうとしなかった。養育費の受け取りをも拒んだ母は金銭的に困窮し、生まれて間もないレンを自らの両親に預け仕事に明け暮れる。レンが小学生に上がると同時に両親のもとから引き取って二人暮らしを始めるも、幼少期を共に過ごさなかったという空白は大きく、また父によく似た容姿、性格をしたレンと母の仲は上手くいかなかった。父は純血ではあるものの名家出身という訳でも優秀な両親のもとで育ったという訳でもなく、実力と才能で魔法省での職を手にした。父の両親はマグル界で生活していた変わり者で、魔法省で働く優秀な父がマグルの母と出会えたのもそれが原因である。父の両親はレンが産まれる前に、母の両親はレンが小学生に上がってから亡くなっている。魔法の事や父が魔法使いであることは、ホグワーツの職員がマグル界で育ったレンに入学説明をしに日本へ訪れた時聞かされ知った。

備考 / ありふれているから、という理由で自分のファミリーネームがあまり好きでない。入学したての頃ほとんど英語についていけず、スリザリンの在校生が新入生に必ず聞く「お前は純血か」という質問の意味が分からず適当に躱した為、半純血である事を知られていない。入学して以来一度も日本に帰省していないので、母とはすっかり疎遠である。箒での飛行を嫌う。氏名を日本語表記にすると「佐藤 蓮」。父の名字はSasaki(佐々木)らしい。