橋本さん 2016-03-21 19:01:45 |
通報 |
…そんなに安心する?やっぱ変わってる…(相手の大袈裟とも言えるリアクションに口元を緩め。一つ下の弟とは違った意味で純粋だと思う。何に対しても誰に対してもきっと彼女は素直な感情を晒け出すのだろう、やはり自分とは釣り合わない。初恋は実らないってほんとだね、と内心呟く。学生時代は兄弟と騒いでいて恋愛等に気を回す余裕が無かったし、幼馴染みの女の子に向けては恋愛というか憧れを抱いている。つまり己の初恋は目の前の彼女という事になる)ならもーらい…借りとくね、籍入れるまで(そう言うとマスクを外す。理由は無いが、そろそろ隠すのも疲れたと思っての行動だった。眼鏡を掛けたままかちゃかちゃ弄っていると不意に聞こえたのは“好きになっちゃうくらい”という何とも彼女らしい言葉。いっそそうなれば良いのに、と彼女の不幸を願う事と同等の思いを馳せればどんどん抑えきれなくなり。何故彼女と自分ではこんなに差があるのか。決まっている、お前はゴミだからだろう。従って彼女以外との人間でも差が出る。何故こんな救い様の無い奴に生まれたのか。決まっている、お前がそうしたんだろう。後悔するには遅すぎる。と自問自答を繰り返し。深く息を吐き出せば底辺は辛いよ、と小さく呟き)ふーん…ほんとかな?まぁ良いけど(ドヤ顔を晒す相手にじとりとした視線をぶつけながらも上記を)…………あっそ(彼女の言葉にぴくりと体を硬直させる。そんな言葉をかけてもらえたのは二度目だ。一度目は確か兄からだった…と思う、内容は違うが自分に向けられた気持ちはよく似ている。ずるい、また嵌まる。と困った様に頭を掻き。思ってる事全部口に出せれば楽になるだろうか、言葉というのはなんて面倒臭いのだろう)経験豊富…………あのね、使うとこ間違ってるから(その四文字にひく、と頬をひきつらせ。そういう意味ではないのは百も承知だがやはり微妙な心境だ。そう思うと彼女のアルバムを取りぱらぱらと捲り。何だこいつら、デブスばっかじゃん。こんなのがこいつと並んで撮れるとか世も末。と自分の事は棚上げして好き勝手に罵り。一通り見終わると「あんたも物好きだね…こんな奴等相手にしなくて良いのに」仕事上そういう訳にもいかないのは分かっているが、どうしても不快感は拭いきれず上記を)思い当たる節でもあった?…まぁ言及はしないけど(苦笑を浮かべる相手に意外だな、と目を丸くしつつ。彼女なら上手くやれているのかと思っていたのだがやっぱ人間何でも完璧にこなせる訳じゃないな、と再確認し。「あんたが鉄砲の音聞き逃してたのかもよ、一応そういう事にしとくけど」綺麗に笑う相手に宝石より値打ちがあるんじゃないか、と思考を巡らせては上記を。自分達が遅れたのか周りの奴等が早すぎたのか、今となっては判別できない)そそ、俺生まれつき治癒力とか高い方だから(なんてデタラメを口に出しつつ何処のRPGだ、と内心突っ込み。友達以上になるのはやはり諦めた方が良いのだろうか、と思い憂鬱気に溜め息をつく)………………よしよし(相手の頭に乗せられた手を呆然と見ながらも、慌てて離そうとはせず。慣れてきた、というより調子に乗っているからだろう。しかししょうがない、彼女がそうさせたんだから。と内心誰に言うまでもない言い訳を述べると静まり返った場に肩を竦め。別にお前が気負う事なんて何一つ無いのに、と呟くと乗せられた手をそのままゆったり左右に動かし。所謂“撫でる”という行為だ)
トピック検索 |