瀬多 千颯 2016-02-09 15:01:34 |
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想汰くん〉
飛んでいったって…ぶん投げた、のか…?(少々失礼な言葉を投げかけるが『いや、待てよ。』と勝手に種明かしを探り入れたのだが、やっぱり解けず、しまいには『うん、分かんないからいいや。』で片付けてしまった。暑さを和らげるための場所を案内すべくズカズカとクーラーの効いたアイスコーナーへ迷うこと無く向かうと『ここ涼しいんだよーオススメだよー』ショーケースの中のアイスをいじりながら生き返ったなどと呟いて。不意にもじもじと渡され苦笑を零しては『ありがとう、ごめん。受け取れない。俺、外に出ないから』に続き『もっとほかの人に渡しなよ、ね、?』を付け加えやんわりと断った。)
凜くん〉
………。(店員は察してくれたのか思いのほか突っ込まずに注文を聞くとすぐに厨房へ消えていった。嫌な緊張感から開放され、安堵といえる深いため息をつく。暫くしてからまた、あの若い店員が男の元へやって来た。運ばれて来たものは自身が頼んだもの。思ったより早く来たな、と思う反面、飲んだらすぐ帰れると、安堵した。それもその筈メニューを選ぶ時間+注文をする時間でかなりのタイムを使っていた為、従業員の視線がギンギン背中に伝わっていたからだ。とりあえず、テーブルに置かれたそれをガッと勢いよく喉の奥へ流し込み、店員が何か語りかけてはいたがそれどころでは無い。すぐに出たいがために思わず『明日も来るので、会計、して下さ、げぇぇえ。あ…、』返事をゲップで締めくくった男は硬直し一歩も動けずにいた。)
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