松野カラ松 2015-12-21 09:20:38 |
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〉一松
ッ……一松、…一松…!!大丈夫か!?……ッ…一松…怪我ッ……すまな、…っ無茶、無茶をさせて、い…いぢまづ…ッ…!(相手が痛みすらもいとわずにただ周囲の不良らをなぎ倒していく姿に助け出してやりたくて少しでも盾になってやりたくて仕方無いのに重く攻撃を食らった体は先程のように素早く躍り出れる訳もなく格好の的にしかなれないと相手見守るしかできずに最後の一人の相手を終え覚束ない足取りで兄さんと普段あまり聞かない響きで呼ぶ声にまた自分もどこかふらついた足取りながらも相手に寄るとその両肩を掴むと喧嘩の最中にも叫ばれた台詞に弟の気持ちのありがたさと盾にすらなってやれなかった申し訳なさから熱い滴瞳からぼろ、と溢しながら声を震わせて)
〉チョロ松
天もその罪を赦すだろうデンマーク王……――っ、……もうだめだ、ホレーシオ。…時間さえあれば話しておきたい事が…あるが…ホレーシオ、おれはもう、だめだ…。……その杯をよこせ。離せ、ホレーシオ。このままでは俺の死後に、汚名が残る。おれを思うなら、この世にあって俺の物語を伝えてくれ。君は生き残ってどうか、…伝えてくれ…。(倒れ伏す王を哀れむように、そしてまたどこか蔑むようにも見える表情で床を見つめるとその場に背へと手を回し傷を押さえるようにしながら膝を付けば毒が回り痛みに悶えるかのように呼吸を荒げる演技をしながらそれでいて後を負わんと中身の残っている杯を手にする腹心の親友へとそれを奪おうと反対側の腕を伸ばしグラスを置くとまたずるり、と床に体を預ける面積を増やし最後の願いであり悲願を託すと本来の目的や夢であったものさえも達観したような笑みを力なく浮かべながら「…ああホレーシオ……おれは毒に痺れて死んで行く。……王位を継ぐのはフォーティンブラスだ……それが死を迎えたハムレットの心だ、そう…伝えてくれ……。」と掠れた声で続けるとまるで眠りにつくように瞳伏せて)
〉十四松
……有り難うな、十四松。そんな風に兄弟皆を大切に思ってくれる兄貴や弟達に囲まれて俺も本当に幸福者だし、俺もみんなが好きだ。ふふ、何も喧嘩に限らず十四松にしかできない事もある。お前はみんなの事を誰よりも一番笑わせて元気にさせてくれるじゃないか。(皆のために前線を切って戦ったり強くあったり助けたり。そう言ったことを得手としない自分自身にも兄や弟達に助けてもらってばかりになるのだけは胸が苦しくなる感覚が解る為か相手のその優しい言葉を受け取りながらもそれでも十分明るく元気なお前だからこそ出来ることもあるからと首をゆっくりと振れば寂しそうに紡がれた相手の言葉に目を若干見開かせ暫し考えるように目線さ迷わせては酷く懐かしくも楽しかったあの頃に戻りたい、というよりかはまた六人みんなでいっしょに過ごしたいと思っており「ああ。……これからのことはわからないが、無理ではないと思う。…今も絶対に六人とも皆を愛してる。きっと擦れ違っているだけで…俺や十四松と同じように皆も同じかもしれないからな」なんて次男の自分でも寂しくあることを隠すように柔らかく笑み作りながら受け止めようと右手差し出して)
〉トド松
……トド松?珍しいな、職員室の前で会うとは…。(自販機で何か暖かい飲み物でも片手に帰路につこうと思ったのだろう、片手でブラックコーヒーの缶煽りながら歩いていれば通りかかった廊下で末っ子の姿見つけ声をかけてはわざわざ放課後のこんなところに用事なんて、と勉強に事務にせよどちらにせよ自分の感覚からすれば面倒ごとの類いでもあるために大変だったんだろうな、なんて思いながら「今帰りか?……ああ、迷って二つ買ったんだが。飲むか?」なんて鞄から未開封のココア取り出しては相手へと差し出してみて)
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