神技(シンギ) 2015-12-06 05:44:43 ID:e387a492e |
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やぁやぁ、俺だよ。
また遅くなっちゃったよ。
ごめんだよ。
おぉ、そーなのかー!!
って、何があったんだよww
マスパだとww
師匠…ってか、幻想郷と世界繋がってるのかww
んじゃ、ちょいとるみゃに喰われて来る!!(ぇ
バレンタインだし、全身にチョコでも被るかww
……着衣状態でな!!(カッッ
説明しよう!!(されなくても知ってる
───────────
マスパとは
マスタースパークの略
弾幕はパワーだぜ!!
ちなみに、魔理沙の師匠は魅魔様。
知ってるよね?
~幻想郷~
「あなたは食べてもいい人間?」
私は聞く。
いつものように。
すると、人間はこう答える。
"食べたら駄目な人間だよ"
いつものように。
この人間もそう答える。
いつものように。
<喰われる気はあるかい?
もっちろんさっっ!!
そう。
そうして、私はまた食べてもいい人間を探しに…
あれ?
いつもが崩れた。
「人間…?」
これは…チャンスなの?
ふと、私はそう思った。
そして、さっきから気になっていたことを聞いてみる。
「何か、茶色いけど…?」
それに、やけにテンションも高いし…
<あぁ、バレンタインだしチョコ被って来た。
……正気なの?
「そう、じゃあ…いただきます」
私はあまり気にしないことにした。
<ゆっくり味わって食べていってね!!
「まずは小指から…はむ」
<最初は小指の第一関節から食べていくのかー
「別に、どこからでもいいのだけど」
こりゅこりゅ
「お兄さんが手を差し出してくれたから、そうしたの」
くりゅくりゅ
<おぉ、そーだったのかー
「それにしても、痛くないの?」
ごくん
<るみゃに食べられるなら本望ってのもあるが、痛覚をカットしてる。
「ということは、こうしても大丈夫なのね」
そう言うと、ルーミアは大口を開けて左手の手首までを噛み千切った。
<うん、大丈夫だぜ。
美味しいか?
「ん…美味しいよ」
<そりゃ、よかった。
「あむ」
そんなかわいい声とは裏腹に、肘まで一気に噛み千切られる。
「ところで、お兄さんは私がこわくないの?」
<全然こわくないよ。
寧ろ、愛くるしい。
「そう…」
全然こわくないと聞いて妖怪としてのプライドが傷付いたのか、しゅんと肩を落とす。
<こわがった方がよかったか?
「別に、どっちでもいい」
そう言うと、ルーミアは身体の左半分を一気に噛み千切った。
<そか。
「え、心臓ごと食べたのにまだ喋れるの…?」
<おう。
「……大丈夫なの…?」
人間として…
<まぁ、ちょいとバランスが取り辛いけどな。
まだ大丈夫だ。
「そ、そう…」
……大丈夫じゃなかった。
人間としては。
「それじゃあ、次は足が食べたいからここに寝て」
そう言ってルーミアはその場に座り、自分の膝をぽんぽんと叩く。
<え…?
いいのか…?
「嫌なの?」
<そんな訳無かろう!!
いざ、参らん!!
「ふふっ」
この人間、面白い。
食べちゃうのがもったいないくらい。
でも、お腹が空いているから食べるの。
小骨一つ、関節一つ、肉片一つ。
残さず全部食べるの。
「足上げてくれる?」
<ほい。
「ありがとう」
ちょっと悪戯しちゃおうかな。
「えい」
ルーミアはかわいくそう言うと、足の裏をこしょこしょと擽り始めた。
<ちょ、やめ…擽った…
「それ」
左手で擽りながら、右人指し指を踝からすすーっと下らせる。
<うぇっひぃ!?
「てゐ」
そのまま人指し指を手前にスライドさせて脇腹に到達すると、とどめにと脇腹も擽ってきた。
<ちょ、マジやめ…あっははははは!!!
「ふふっ」
そこで満足したのか、先程まで弄っていた右足を付け根から捥いで食べ始める。
<きしし、やられたぜ。
「ふふっ、やってやったわ」
笑い合いながらの食事。
こんなのは初めて。
なんて楽しく、なんて素晴らしく…
そして、なんて愛らしい。
あぁ、でも。
もうすぐ終わってしまう。
ゆっくり味わって食べているつもりだけど、
美味しくて止まらない。
手が、口が、喉が。
全然止まらない。
それらが止まるとしたら、
お兄さんを食べ終わった時…
つまり、ごちそうさまをする時。
そんなのは嫌だ。
嫌だ、嫌だ、嫌だ。
でも、そんな気持ちとは裏腹に。
身体は、咀嚼は、食事は。
止まらない、止められない。
そんな私の葛藤を余所に、
お兄さんは笑っている。
私も、表情は笑っている。
そして、軈て来るごちそうさまの時。
私は笑っていられるのかな。
笑って、ごちそうさまを、言えるのかな。
いいえ、言わなきゃ。
私は妖怪なのだから。
お兄さんは人間なのだから。
人間は…私の主食なのだから。
だから、言うの。
「ごちそうさま」
そして、ルーミアの目元から一筋の雫が静かに流れていった。
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