神技(シンギ) 2015-12-06 05:44:43 ID:e387a492e |
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感想いきます。今回は珍しい組み合わせです。
「こんにちは。僕は狂骨と言います、よろしくお願いいたします。」
配達員「よろしく。新聞とらない? 今なら電気ケトル付けるよ」
「こんにちは、僕の名は晴原トーヤ。まぁ、一端の何でも屋さ。それにしても久しぶりだね狂骨君。」
配達員「よろしく。新聞とらない? 定住していなくても届けるよ」
「確かにお会いするのは久方ぶりですね。なかなか予定が合わないみたいでしたね。」
「色々あるからね。それにしてもこの前は…いや、この話はやめておこうか。」
<何があったんですかねっ
「本名ではなく職業柄ですね。名札とかは付けてないんでしょうか?」
「最近は色々と物騒だからね。仕事だから名前を教える、っていうのは少し違うのかも知れない。もしかしたら自営業かも知れないしね。」
配達員「名前……あれ。何だっけ」
テラ「配達員さんは配達員さんだよ」
「高身長ですね。これ以上成長しない僕から見たら羨ましい限りです。」
「そうかい?身長はある程度あったらいいと思うけど。むしろ、高身長の人間の方が不便な事柄の方が多いくらいだ。」
配達員「着ぐるみの身長だから中味はもう少し小さいよ」
テラ「はて、中味なんてあったっけ」
配達員「無かったかな」
テラ「さあ。そう言えば見たことがないんだった」
「不思議の国、ですかね?」
「十中八九、マスコットキャラクターだろうね。こうしてまだおじさんの知っているキャラクターがいるのは嬉しい限りだよ。最近はラムちゃんも伝わらないからね、僕の青春だったんだけど。」
「その辺とは知名度の差ですよ。というか今の子にラムちゃんは難しいです。」
配達員「好きよ好きよ好きよ!」
テラ「好きよ好きよ好きよ!」
配達員「まあ、個人的にはうる星やつらよりらんま1/2の方が」
テラ「実は私も境界のRINNEの方が……というか高橋先生は仕事し過ぎだよね」
「いやぁ、これは話し甲斐がありそうだね。」
配達員「よし、配達なんて辞めたっ! 喫茶店でお話しよー」
「程ほどにしてくださいね。ホンナも少し煙たがっていましたし。」
「大丈夫、大丈夫。その辺は自重するよ、僕も大人だからね。」
テラ「配達員さんにも自重して欲しいねえ」
「(臨戦態勢)」
「そう構えない構えない。完全にお兄ちゃん、入ってたよ今。ま、妹持ちだと分からなくも無いけど、狂骨君の方が狙われる可能性もあるんだぜ?」
配達員「可愛いのかい?」
「僕にそっちの気はありませんからお断りですね。可愛いとは程遠いですし。」
配達員「違うのかい?」
テラ「多分、イケメンタイプじゃないかな」
「完全に兵器の類いだね。アクロバンチも熱かったけどやっぱり僕はゲッターロボだね。」
配達員「3つの心が1つになれば、1つの正義は100万パワー」
テラ「げったー?」
「スゴいコアなとこですね…。そういえばトーヤさんは免許お持ちなんですか?」
「いや?僕は持ってないよ。歩くのが好きってのもあるけど、大学遊んでたら取る時期逃しちゃってね。実家の方では専ら妹に運転してもらってたね。」
「…………………。まぁ、散策好きそうですしね。」
配達員「実は私も……」
テラ「え?」
「比叉子ちゃんのお父さんなら即発砲なんでしょうね。あの人、普通にSAA使ってましたし。」
配達員「コルト?」
テラ「りろーどたいむがこんなにも息吹を!」」
配達員「こいつは世界で最も高貴な銃、シングル・アクション・アーミーだ」
「僕が比叉子ちゃんに話し掛けた時に偶然側を通り掛かったみたいでスッゴい剣幕で詰め寄られたよ。今では話の合うお父さんだよ。」
配達員「怖い」
テラ「怖い」
「この手のは追求しても追及しても追究しても無駄だね。僕たちの管轄じゃない。同期にこの手の存在を専門にしてる奴もいるけど…。」
配達員「見た目が同じなだけで別人かもよ。着ぐるみだしね」
「トーヤさんも十分、危険人物ですけどね。」
「ハッハー、なかなか刺々しいな。お姉さんには色々喋ってはいるけど詮索はしないでくれよ?」
配達員「そんなー言うほど危険じゃないよ」
テラ「危険だよ。間違いなく」
「真実というより侵実だね。」
「侵実?」
「そ、真実を侵しにくる存在。まあ、気にしすぎかも知れないけどこの手の存在は目を付けといて損は無いからね。話も聞けるかも知れないし。」
配達員「そんな大それた事。ただの新聞配達員だよ」
テラ「基本的にはね」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「そういや話の途中に不思議の国って出てたけど狂骨君は不思議って単語の語源を知っているかい?」
「不思議………。不可思議とかでしょうか?」
「鋭いねえ。そう、不可思議。もともとは仏教用語で神通力や形容しがたいもの表す言葉だったんだけど意味が転じて人間の判断力が捉えられないもの。更に転じて常識では判断できないもの。ってのになったのさ。」
「それでいくと神様や仏様は常識では判断できないという意味合いになりますね。」
「正確には常識では捉えられないのではなく僕たちが常識という網で捉えようと躍起になってるだけなのかも知れないね。それに、」
「それに?」
「不思議という単語は常識では考えられないという意味から更に転じて『10の80乗』という多大な数の単位にもなっているんだ。」
「80という数字は姓名判断などでは健康運が悪く、全てにおいて努力しても成功に繋がらない凶運の数。という意味なんだよ。」
配達員「何をやっても無駄無駄って事?」
テラ「君の正体を追うこともそうだねえ」
以上、感想でした。
最後のはちょっとした出来心で書き連ねてしまいました。すいません。
………後ろからネズミのマスコットが抱きついてきたらスゴく怖そうですね。ホンナとか比叉子はパニック起こしそうです。
配達員「可愛いね。ちょっと行ってくる」
テラ「駄目だよっ!」
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