(お湯が沸騰しパカパカと蓋が音を響かせる中、そこから微かに聞き取れる鼻歌。手際よく野菜を切ては鍋に入れ、食器の準備をして。この大所帯分の料理を一人でこなせるのは、本丸の中でも彼ぐらいしかいないであろう。ご飯を食べる皆の喜ぶ顔を想像しているのか表情はとびっきりの笑顔を作り。そんな所に喜びが行くのかと毎度毎度聞かれるのだが、答えは決まってイエス。流石は主夫。