かっぱ 2015-10-08 14:54:24 |
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似たり寄ったりな文章が犇めき合ってちゃ面白くないだろ、夢だったら影響も盗作も出来ないカラな(小説家と言う単語が出ればまさにその通り、だからこそ書き手としての考えをそのまま答える事にして一拍。菓子を用意すると言う建前も相手からすれば御見通しだと言わんばかりで、その言葉に吊り上げられるように伏し目がちで下ばかりを見やる瞳をツイと上へ上げ部屋の中を赤く染める夕日の存在に気が付くと(坊ちゃんがこの部屋に居るだけで時間が早く過ぎてしまう、なんとも敵わない事だろうか)と心臓の高鳴りが巻き起こす錯覚に頭を抱える様にヒュウと喉を鳴らし、外の茜色に目を向けていた為手を取られれば流される様に簡単に立ち上がる事となりパサ付く長い髪の毛をハラリと余韻を残すように揺らしつつ茫然と立ち尽くし「――どうぞ?」その中で自分の呼称が決まると断る事無くどこか疑問符を持たせた声色でその呼称を許可し、然しそこに淡い期待を一つ。自分の呼び名を決めた彼はもしかすると、また此処に来てくれるのでは…と水面に浮かぶ泡のように期待するには頼りない考えに浸り。何度見ても端正な彼、ただ綺麗なだけではなく相手の持つ生き生きとした様子ですらその魅力のスパイスとなっていることだろう繋がれる手を解くと以前自分がされたように相手の顔に掛かる前髪を避け、そうは言っても自分の様に長ったらしい訳じゃ無いのでそこまで大きな意味合いは持っておらず「幽霊屋敷に住まう奇人に尊敬と感謝なァ?…長く生きてるとンなことも起こるんだな」自分の身にこんなことが起こりうるなんて予測を誰がしただろうか、良く見えるその顔を少し遠慮がちに瞳に映しつつ手を伸ばせば安易に触れられる距離に彼が存在していると言う事実に浸り)
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