かっぱ 2015-10-08 14:54:24 |
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(それはまるで資料の一つ、経験の一つと担当に連れられて見に行ったた電気館での病んだシーンのようだ、人の出会いをこの上なく美しく終わらない世界の一つでも表すように描く儚さすら有る。それ程までに相手と言う人間は人の目を奪い魅了するのだと痛い程に感じて、変わる声色その表情に心臓にてを掛けられて少しずつ握られる様な圧迫感と共に心地よさを持ち。無意識の内に目尻の皺を深めていると気付いた頃にはぽつねんと細道に一人になっていて、音を無く舞台を降りた彼に体の力がスーと抜け落ちて夢見心地、まさに桃源郷に居たのではと未だ今日一日を振り返る事でポーと頭を沸かして。今日が秋で良かったと、頭を冷やす冷風に意識が混濁するのを留まらせ。今日は少しばかり寄り道をして帰ろう、ステッキをズリズリ引き摺りながら指示を受けた通りの道を幾つか考え事をしつつ帰路に付いて。家に着く頃、頭は冷えて少しの冷静さを取り戻し今日の出来事に思いを深め欲を生み執着してはいけない、終着の見える出会いなのだから。と月を背負いながら吐息を落とし、魘される程の浅く深く不快な夢を迎えて。そうして太陽と共に働きに出るあの人この人の賑わいに自身もまた目を覚まし、そこからは飲む錠剤の量が決まっているのと同じく、何の変哲もない日常を繰り返し)
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