かっぱ 2015-10-08 14:54:24 |
通報 |
――そりゃぁ勇気の有る坊ちゃんだなァ(口振りより自分の事を噂の何れかと断定した相手が、食われると知った上でも此処に来たと言うと肩を力薄く揺らしてハと馬鹿にする風な浅い笑い声を喉奥から込上げさせて。引き戻し、逃げ帰るそんな様子を想定していただけに相手が室内に迄入って来る事になれば見慣れた部屋が一瞬でこうも違和を生み出すものかと何処か現実味薄く頭の片隅にて考えながら「坊ちゃんの世界の幽霊には足があンのかぁ?そりゃあ随分と西洋被れな幽霊だこった」歩く行為すら億劫そうにキィと古びた音を鳴らす扉を閉じて再び爪先を引き摺るズルズルと頼りない足取りで部屋の中を歩き使い込まれた椅子に体を戻し座った体制にて相手を見上げて「坊ちゃんと同じ生きたる人間で間違いねぇよ。見目麗しい坊ちゃんにゃぁ聊か信じがたいかもしれんがね」背凭れに深く体を預ければ凛とした意志の強い瞳にさりげなく目を向けながら、埃被れの廃れたこの部屋に陶器人形のようなその姿の不釣り合いなその様に相手の立っているその空間だけが切り取って張り付けた、西洋で言う所のコラアジュに近い芸術だと(実際には相手が立っていようが座っていようが、更に言うなら呼吸をしていようがしていなかろうが、相手の存在する場所はそれだけで絵になることだろう)先に精神安定剤を飲んでいて良かったと震えの無い腕で水の入る硝子のグラスに手を伸ばし)
(/情景を少しでも細かく伝えたいのですがどうしても文章を短くするのが苦手で、どうしても長々となってしまい…orz見辛い乱文申し訳ないです>< 此方こそ長い目で仲良くして貰えればありがたく思います!それではこの辺で背後は消えますので、また何か有れば直ぐにご連絡下さい!)
トピック検索 |