かっぱ 2015-10-08 14:54:24 |
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聞いた事が無い。…もしあったとしても此処に来る。
(解放した直後、陰気臭い部屋からは密閉されていた空気が勢いをつけて肌をすり抜けて前髪を揺らし、同時に珈琲とインクの香りが鼻腔を擽り。視界を覆う影、必然的に見上げればそこには青白い顔が。鬱蒼と目元を覆う前髪によって隙間からちらりと見える虚ろな瞳、逆光故に掛かる影はより一層異様な雰囲気を醸し出し奇妙な感覚に落とされた気分で。今まで出会った誰よりも一口では表せられない男が僅かに驚いた様子を見せた様だが己には探り取る事が出来ず、一度開いた唇を真横に結び。無論、食われようが取り憑かれようが此処に来る理由は変わらず、瞳を細めて男の隙間から室内へ視線を向け。そのまま不意に掌を相手の胸元へ向けると触れずに宙を押すようにして後方へと促すと、更に開いた隙間から身を屈めてするりと室内へ侵入。レトロ調な家具、それらに掛けられたシーツにもまた埃、生活感の感じられない一様。長身の異人が住み着くにはしっくりとは来るがそもそも相手そのものを生身の人間と認識しておらず、振り向き様に浮かべた笑みは、好奇心に掻き立てられた子供のような無邪気なものが浮かんでおり。帽子の下から輝く瞳を覗かせる形で口角をにんまりと引き上げ「ところで。------例の、幽霊?」幽霊か妖怪、そう捉えている故に口調は敬意を示したものではなく興味が向けられた対象として言葉は紡がれ)
(/素敵な文章は貴女様の方で御座います!あまりの文章力に圧倒されてしまいました!此方の力不足故に足りぬロルになってしましいそうで申し訳無いです…、常に波のある量たとは思いますが末長く宜しくやって下さいませええええ)
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