あなたとならば。 ＜bl / ml ＞

意地悪してないじゃん。(なんてクスリと笑い。相手が身体洗うのを待つ間に自分も雑に洗っておき。

気になります。(シャワーを使い泡を洗い流せば「背中流します。」と立ち上がって。

あ、ありがとう。(そう言えば微笑んで。相手が立ち上がれば、今度は自分が椅子に座って。

ん、さっさきのお返しです。(泡をつけたタオルでゴシゴシと背中を擦れば、相手の脇腹をつついてみて。

ふふ、ダメだよ。(くすぐったいのか、少し身をよじり。相手が洗ってくれるのが心地良いのか、軽く目を閉じて。

先生...好きです。(手を止めて相手をボーッと眺めればどんな姿でも愛おしく感じて。

俺も好き。大好き。(振り返って相手見ればそう言って。「早く流さないと、俺風邪引いちゃうかも…」なんて相手急かし。

ん。(満足したように笑み浮かべて大きく頷けば「あ、ごめんなさい。」と慌てて泡を流して。

大丈夫。心配しないで？(「バカは風邪ひかないっていうだろ？」と笑い。浴槽のお湯に浸かるか、それとももう風呂から上がるか、どうしようかと問い。

先生はバカじゃないです。(首を横に振り相手の発言を否定すると「だから風邪引いちゃうかもだし。」と付け加えて。「俺いつもシャワーだけなんで上がります。先生はゆっくりしてきてください。」と。

ありがとう。(相手の額にキス落とせば、「バカじゃないなんて言われたの初めて」と微笑み。相手が上がるなら自分も上がる、と言い。

先生がバカだったら俺はもっとバカですよ。(相手のどこにバカと言われる要素があるのか全くわからず驚きつつも苦笑漏らし。「ゆっくりしてきてくださいよ。」と言いつつもどこか嬉しそうで。

小学生の頃なんかは0点とか平気でとってた。(そう言って苦笑いし。これでバカじゃないとは言えないだろうと、何故か満足気で。相手にゆっくりしてきて、と言われるも、「上原センセのこと一人にできない」と相手の頭撫でて。

でも今は教師やってて、努力家なんですね。(相手の口から0点なんて言葉が出るとは思っておらず思わず驚くもそこから教師という職業に就くということはすごいことであり思ったことを素直に口に出して。「それどういう意味ですか〜」と首を傾げて。

努力家っていうか、高校のときのセンセがいい人でさ。(「その人に憧れてなろうと思ったんだ。」と嬉しそうに言って。相手にどういう意味かと聞かれれば、優しく抱きしめ、「翔貴のこと一人にしたくないの。」と耳元で囁き。

かっこいいですね。(うんうんとひとり頷き自分で納得すれば「俺なんかとりあえず教師やってるって感じですもんね。」と笑って。次ぐ相手の言葉に顔を赤くすれば「ヤバイ...先生、ドキドキします。」と相手の胸に顔を埋めて。

かっこいい…かな？(苦笑いし、相手の話聞けば、「そのセンセも最初はとりあえずっていうか、なんとなくだったらしい。」なんて笑い。「風邪ひいちゃうから。」と相手の頭に一度だけキスすれば、風呂場から出ようとし。

でもとりあえずで働いてたら生徒に申し訳ないですよね。(つられるように苦笑漏らしては「でも頑張る理由見つけたんで頑張ります。」と目を細めて。「先生やっぱり意地悪です。」ともう少しこのままで居たかったため唇尖らせつつも相手について行き。

頑張る理由があるならいいじゃん。(微笑み、頑張れと頭撫で。脱衣所に出れば、バスタオル広げ、相手包み込み。肌を傷つけないようにするため、あまり擦らないように気を付け。

ん、頑張ります。(決意の眼差しで何度か頷くと撫で受けて頰緩め。「先生はみんなに優しいから不安になっちゃいますよね。」とふと思ったことを口に出して。