YUKI 2015-08-22 21:53:42 |
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私達は別宅の者達に礼を言い、急いで別の町へ逃げた。
※※※※※※※※※※※※※※※エピローグ※※※※※※※※※※※※※※※※
後のことはよく分からないけど、噂によるとあの男はあれから心を病み、毎日誰もいない温室に出向いて「あぁ、今日も素敵な声を聞かせておくれ」と今は無き歌わない小鳥の歌を聴きに言っているらしい。
使用人達は、特に罰を与えられることもなく、今は心の病んだあの男の世話をしているらしい。
私達はというと・・・「黒葉お帰りなさい。食事作ってたよ」と私は明るい声で彼に言う。「ただいま白葉今日もお留守番ありがとう」と私の名を呼ぶ。【白葉】というのは白薔薇という名前はあまりにも目立ちすぎるという彼の思いと、私の本来の名が【白羽】という名前だった事から彼が呼ぶ私への愛称だ。
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