YUKI 2015-08-22 21:53:42 |
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その言葉に私は背筋が凍るような気持ちになり「ごめんなさい、もう言わないから、良い子にするから、お願い怒らないで」と焦ったように目に涙を浮かべ謝った。
「僕は別に怒ってはいないよ?でも、出来れば同じ事を何度も言わせられるのはあまり良い気はしないな」と冷たい笑みで私の耳元にささやいた。
それからのご主人様との会話は気が重く、緊張感が途絶えなかった。
やはり外には出られないのだろうか。なぜご主人様は私を外に出してくれないのだろうか。何がいったい外にあるというのだろう。
ご主人様が立ち去った後、私はずっと考えを巡らせていた。わからないことばかりの中確かな気持ちが一つ生まれた。
(お屋敷の外に出てみたい。ご主人様の言う危険なものが何か確かめてみたい)という強い意志が私の中に生まれたのだ。
きっとご主人様にバレたらひどく怒られるだろう。しかしなぜそこまで怒られるのか、いったい何があるのかそれを確かめたいという気持ちもある。
帰ってきたときちゃんと謝ればそんなに怒られないかもしれないし、きっと大丈夫だろう。
もしやるなら庭に出してもらったとき隙をつくしかない。そのためには協力者がいるだろう。
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