刀剣男子 2015-08-04 05:01:37 |
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なぁ…主よ。
世界は残酷に出来ている、それは俺達は何百年と見てきたんだ、十分に承知済みだ。
元の主を何度も変えて、保管される。
それはなんとも退屈だった…。
戦える場所も生活出来る場所もある、ここは最高の驚きだ。
だがな、もし辛くなったら言ってくれ。
俺が進んで解刀でも、破壊でも受けて立とう。
勘違いするな、それで君を恨んだりはしないさ。
それは、俺からの鶴からの恩返しってヤツさ。
…ただの鉄を人の身にしてくれた、僅かばかりの礼だ。
(お盆を2つしっかりと両手で持って主の少し先を歩きながら、突然に相手に掛ける言葉。それは相手の心境を理解してか理解してないのか、不思議ではあるが歩みを止める事をなく、危険になればいつでも自分を壊せと、そう伝えて。何百年と言う、保管され続けた刀。戦がなくなった後世において自らの存在価値は飾り物としての価値、その程度の物だった。そこに体を与えてくれた主に相当な恩を感じる自分は笑みを浮かべながら、白い袴を揺らして肩越しに主を眺めれば「今はまだ、いらずともな。」と笑みを見せたまま、金目と言える瞳を向ければ、手入れ部屋に入っていき。)
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