『~人と過去の付喪~』(NL)

『~人と過去の付喪~』(NL)

刀剣男子  2015-08-04 05:01:37 
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募集板より10897様をお待ち申し上げます。


~story~

審神者の力を使い、刀剣を派遣し歴史修正を目論む敵を討伐する毎日。
長い戦いをこなしていく中で、下った指令。たまたま、主よりも先に見てしまった。
『本丸を解体し、刀剣男子を刀解して、審神者を元の時代へと返還せよ。
しなければ、神力の使いすぎによって審神者の命が失われるだろう。』…と。
審神者の生命力とも言える、神力を用いて行うものが多すぎるがための、残酷とも言える措置。
段々といなくなる刀剣…。『遠征』と嘘をついて主には知らせぬ日々。
残った、静寂の本丸。そこに残る6振りの刀剣男子。
主を思い、刀解を願うもの、ある刀剣に願いを託して破壊して貰う刀剣。
元の時代へと帰らぬ主に葛藤と恋と悲しさを押し殺す近侍や、様々な思いを抱える主。
その最後まで…ゆるりと。



募集:女審神者(年齢等は自由に。)

※注意
・非似要素が有り。(自分が至らぬばっかりに…。)
・始め6名の刀剣男子を選択して貰います。
・ロルはお相手様にお任せします。
・自作ストーリーでも構わないと言う心の優しい審神者様。
・長期短期はお任せします。

刀剣男子↓
・三日月宗近
・子狐丸
・一期一振(非似)
・明石国行
・今剣
・薬研藤四郎(非似)
・鶴丸国永
・岩融(非似)


来て貰いましたら、プロフィールと6振りの刀剣男子を選んで投下して下さい。

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  • No.21 by 椿  2015-08-05 06:56:46 

…変に思われたかな。
( 小走りに廊下を行くも曲がり角を曲がった所で失速すると、先程の下手くそな言い逃れ方を思い出し苦笑交じりに呟いて。それでも過ぎた事をくよくよ悩んでもしょうがない、台所へ向かうと昨晩下準備していた材料を取り出し。料理は好きだしそれなりに出来るとも自負しており、気合を入れるように腕まくりをして 「よし。」 と小さく呟いて。出汁巻き卵や焼き鮭、ほうれん草のお浸し、大根ときゅうりの漬け物に茄子の味噌汁。簡単なものではあるが彼らと自分の分の朝食が完成すると、それらをお盆にのせ少しずつ広間へ運んでいき。 )

>岩融、今剣
あら、貴方たちも早いのね。お早う。
( どの面々も朝から賑やかで、いつも通り元気そうな様子に安心し思わず表情が緩む。あと顔を見ていないのは狐の彼と頼りになる短刀の彼くらいだ。とりあえず一番初めに持ってきた漬け物とお浸しの器を座布団があるところの机の上に置いていき、また台所へ戻るべく立ち上がって。 )

  • No.22 by 三日月宗近  2015-08-05 07:27:49 



岩融:
おぉ、主よ!良い朝だな!
朝餉か!がははは!腹が減って待ちわびておったぞ!
(今剣との会話を楽しむ所へ主が食事を運んで来たのを目撃すれば、運ぶのを手伝おうと立ち上がって、人懐っこい笑みを浮かべ、豪快な声をあげて。)


今剣:
なにやらたのしそーですね!いわとーし!
ぼくもてつだいます!そしたらあるじさま、あとでかえってきたらおかしくださいね!
(ニッコリと子供らしい無邪気な笑顔を浮かべて
御褒美という事で甘い物が欲しいらしく、容姿も連れ立って可愛くおねだりをして。)



薬研:
すまねぇ…大将!
寝過ごしちまった…。
((ドタドタと急いで起きて走ってきたのか、いつもは完璧に見える本人の髪には寝癖の様な物が付いており、直す事もなく着替えだけ済ませ走ってきたのか、気付いた様子はなく)


小狐丸:
おはようございます、主様。
毛並みを整えておりましたら、遅れてしまいました。
申し訳御座いませぬ。
(いつも通りの服装に、自分でも自慢気に誇る髪の毛をしっかりと整えてきたのか、艶も質も普段同様完璧な仕上がりで、自分は苦手なのだが日頃、やって貰っている主に負担をかけまいと何とか頑張ったようだが、腰あたりに紐で結いた場所が少しズレており。)


三日月:
おぉ、全員集合しておるな。
これぞ、はちじだよ全員集合というやつか。
(スッと優雅にと言える立ち振る舞いで、広間に入れば全員の姿を確認して頷き、どこで仕入れた知識なのか主の世にあるテレビ番組の名前を微笑みを浮かべて言えば、座布団にポスッと座って)


鶴丸:
賑やかだな、やれやれ出陣で全員気持ちが高ぶってるのか?
今日はどんな驚きが待ち構えているんだろうな。
(支度を終えた自分が広間に来てみれば賑やかと言える程の微笑ましい本丸の姿がそこにはあって
それを見ると呆れた様にいうも顔はしっかりと笑いを浮かべており、食事を手早く岩融と運び終えて
いつも通りの聞きなれた言葉を口にすれば座布団にポスッと座って)



((6人の刀剣男子が取り敢えず落ち着く為にも、机の周りに正座で座り、上座に主の為の席を残して主の挨拶を待ちわびて。))

  • No.23 by 椿  2015-08-05 17:48:08 

>岩融、今剣、鶴丸
お待たせ。…手伝ってくれるのね、ありがとう。
( 自ら進んで配膳の準備をしてくれる彼らにお礼を述べつつ、愛らしい面持ちでおねだりをする短刀の今剣に視線を落とすとその頭に手をのせ一度ゆったりと撫で。「そうね、お団子でも作っておこうかな。」ご褒美と相手の士気を高める意味をこめて、小さく頷き。 )

>薬研
お早う。貴方が寝坊なんて珍しい。
( 慌ただしい足音とともに現れた相手に顔を向けると意外そうに瞬いて。服装は戦場へ赴くためのものだが、その深い鈍色の髪は所々跳ねていて、頼りになる相手の抜けた部分を目の当たりにすると思わず笑みを漏らしてしまい。「…寝癖、後で直すのよ。」あまり背丈の変わらない相手の頭に手を伸ばし、手櫛で髪を優しく梳いて。 )

>小狐丸
お早う。…髪、今日は自分で結ったのね。
( 彼曰く毛並みである絹のように柔らかな髪は整えられており、いつもは自分の役目でもあるそれを相手が行っていることに感心と子が親離れするような少しの寂しさを感じて。いつもと異なる高さで結ばれている髪紐に触れ 「うん、上手に出来てる。」 褒めつつ相手に分からないようにさり気なく位置を直し。 )

>全員
…三日月、貴方そんな言葉どこで覚えてきたの?
( 最後に味噌汁の入ったお椀と麦飯の茶碗を並べると、空けておいてもらった場所へと身を落ち着けて。相手から出るとは思っていなかった言葉に、怪訝そうに顔を覗き込んでは問いかけ。背筋を正すと今か今かと待っている彼らの顔を視線で確認した後、「頂きます。」掌を合わせて小さく頭を下げて。 )

  • No.24 by 三日月宗近  2015-08-05 20:24:17 



『頂きます。』
((主の言葉に続いて全員が手を合わせて))


今剣:
おだんごですね!たのしみにしてます!
(主の言葉を聞いたら目を輝かせて嬉しそうに笑顔を浮かべて食事をパクパクと食べていき)


岩融:
今日の朝餉も美味だなぁ。
(静かにそこら辺の礼儀は良いのか静かに綺麗に食べており、笑いを浮かべて上記を述べれば食べ続け)


薬研:
寝癖が付いてたとは気づかなかった…。
(髪の毛をしっかりと直してから朝食を取り始めると、まさか寝癖が着いてるとは思わなんだ、少々の気恥ずかしさの中で、橋を進めて)


小狐丸:
主様に褒められればもう大丈夫で御座いますね。
(直されたとはつゆ知らず、しっぽがあれば明らかに揺れているだろう嬉しそうな顔をして
味噌汁を飲みながらずっとニコニコしており)


三日月:
はて、どこだったかな。
あっはは、忘れてしまったな。
(相手に突っ込まれては、思い出そうとするも記憶が出てこなかったのか本人も知らないようで
朗らかな笑いを浮かべるとポリポリと漬物をかじっていき)


鶴丸:
三日月はよくわからん事を知ってたりするからな、驚きだ。
(普通にご飯を食べながら三日月を見て不思議そうに呟いて)

  • No.25 by 椿  2015-08-06 05:51:42 

(和気藹々と食事を進めていく彼らの姿を見ると思わず表情が緩んでしまう。今剣の念を押すような言葉に対し、目線を合わせて小さく頷いて応じながら彼らが戦場に赴いている間に材料を買わなければ、などと考えていて。少々気恥ずかしげな薬研に目線を移すとその髪にはもう寝癖はなく、 「貴方の寝癖って初めて見たかも。…貴重なものが見れたわ。」 なんて楽しげに笑んで。喜色満面な小狐丸の様子は微笑ましく、背丈の大きな彼がまるで幼い子供のように見え、 「たまには私に髪を触らせてね?」 髪を弄るのは好きなため、そうお願いしておき。相変わらず謎めいている三日月の様子に首を傾げながら卵を口に運び、鶴丸を顔を見合わせながら 「ほんとにね。…私一度も言ったことないと思うんだけどな。」 究極にマイペースである三日月は何とも掴みづらく。着々と食事をとっていき、最後に箸を置いてゆっくりと茶を飲み干し。 )

  • No.26 by 三日月宗近  2015-08-06 06:31:56 

薬研:
寝癖の事は忘れてくれよ、大将…。
俺っちだって寝癖ぐらい付く事もあるぜ?
(気恥ずかしそうな顔が、相手から言われた事で更に感じたのか軽く頬を赤く染めて、軽く俯きながら箸をひょいひょいと動かしてあっという間に出された食事を平らげて、静かにお茶を啜って。)

小狐丸:
主様に負担を掛けまいと思いやりましたが…。
主様はやって下さるのですか?
(小首を傾げる仕草の後、寧ろ余計な事をしてしまったんだろうかと、不安になりつつお茶の入った湯呑を持つと聞きながら相手を落ち込み気味に見て。)

三日月:
あっはっは、世には不思議な事が溢れておると言うからな。
どこかしらで聞いたのやもしれな。
さて、俺は出陣の為に門前に先に出る。準備が出来た者から集まってくれ。
(笑いながら立ち上がると、そう言って裾を口元に当て、主に微笑みかけると「寄り代」である刀を再び脇に挿して両手を袖にしまえば、広間を出て先んじて本丸の入口へと向かって。)

鶴丸:
そうゆう事らしいな、主。
待ってくれ三日月、俺も行くぞ。
主、ご馳走様。
(主にそう言って同調すれば頷いて、食べ終われば広間を出ていく三日月を呼び止め共に行こうとして
朝餉を用意してくれた主にウィンクを一つしながら感謝を込め挨拶を言うと三日月の後について行く。)


岩融:
がはは!主よ!誠に美味であったぞ!
(豪快ないつもの笑い声、その大きな手を使って器用に食べ終えた食器を全て、台所の流しへと置くと広間に戻って薙刀を持ち、今剣に「では行こうぞ!今剣よ!」とギザギザな歯を見える様に笑って付け足すと二人で、三日月の後を追って。)

  • No.27 by 椿  2015-08-06 07:10:25 

>薬研
それは勿論分かってる。けど直さずに来るなんて珍しいでしょう。
( 恥じらうように頬を赤く染める様子はどこか可愛らしく、緩む口許を片手で隠しながら目を細めて。湯呑を置くと掌を合わせて、 「御馳走様。」 と小さく呟いて。 )

>小狐丸
負担だなんて思ったことないし、自分で出来るに越したことはないわ。ただ、貴方の髪を触るのが好きなだけよ。
( 自分への気遣いのためにやったことだと分かると、そのいじらしさに胸の中は温かな気持ちで満たされ、穏やかに首を横に振り否定をして。誤解してしまわないようにと素直な感情をそのまま相手に伝えて。 )

>三日月
待って、宗近。
( 広間から出て行こうとする彼を慌てて呼び止めると、立ち上がり相手の方に歩み寄って。幾らか背の高い相手の左胸に掌をそっと触れさせては 「どうか気を付けて。…皆をお願いね。」 自分は戦場について行くことが出来ないからこそ、近侍であり神の一種である彼に縋ることしかできず、目を瞑り項垂れると祈るように囁いて。 )

>鶴丸、岩融、今剣
お粗末様。気を付けていってらっしゃい。
( キザな仕草をこちらに投げてよこす白髪の彼、朗々とした笑い声を上げて礼を述べる薙刀の彼、小柄な愛らしい容姿の短刀、それぞれが食事の席から立ち去っていく頼もしい背中を見送りながら声をかけて。 )

  • No.28 by 三日月宗近  2015-08-06 07:43:27 




薬研:
今度からはもっと気を付けねぇとな…。
(前髪をさっさと払う素振りをすれば、手を合わせ「ご馳走様でした。」と言うと性格から見れば不釣合な短刀を脇にさして立って出陣の為に門前へ。)


小狐丸:
それを聞いて、この小狐…嬉しく思います。
今日も気を張って出陣して参ります。
(聞くとニコニコと懐っこい笑顔を浮かべて頭を垂れると「小狐丸、阿津賀志山へ…出陣してまいります。」と当人らしいと言えばらしく丁寧に挨拶を済ませると、刀を脇に広間を後にし。)


三日月:
あいわかった、任されよ。
俺は隊長だからな、皆を率いて戻ってこよう。
必ず皆を守ろう。
(相手からの言葉をしっかりと受け止め、相手を見据えて頷いて見せると、優しい笑みを浮かべて強い意志のこもった声で伝え
「言っただろう?俺の調子は今日は良き物だと。では、行ってくる。」そう言って微笑む顔は本当に闇を照らす月夜の静かな光の様で、そう言い手を振ると皆を追って門前へ。)




『出陣、行って参ります。』
((綺麗な声で門前で6振りが誓いの様に静かに強い意思を持って声を発し『阿津賀志山』へと出陣していき))

  • No.29 by 椿  2015-08-06 13:25:34 

( 此方を振り返ることなく彼ら付喪神たちが向かうは厚樫山。歴史を守る審神者の職に付いている自身が、彼らを引き留めることなど出来ない。本丸にて無事を願うことしか出来ないゆえに、胸に焦燥感が満ち。しかし部隊長である三日月の頼もしい発言に、それは少し緩和されて。背中が見えなくなるまで見送ると、昇っていく太陽を眩しそうに目を細めながら見上げ「皆が無事でありますように。」こうべを垂れ手を合わせ指同士を組むと小さく独りごちて。)

  • No.30 by 三日月宗近  2015-08-06 17:59:09 


─厚樫山─



三日月:
これでどうだ!
(数十分経った頃、厚樫山の最深部に近い場所。鞘から放たれた刀剣を駆使して最後の一体となる敵陣を破壊し終えて。最後の一体を切り伏せた後、鞘に一度しまうと「粗方、この辺は片付いたか?鶴よ。」と後ろを振り返って、首を傾げると聞いてみて)

鶴丸:
どうだろうな、この辺りにあまり気配はないと思うが…。
(三日月に聞かれれば、顎に手を当てて辺りを見回したあとに考えて返して「索敵回避を持つ、敵なんて聞いた事がないからな…。」いままでの経験上そんな敵はいた事がなかった為にそう呟いて。)

薬研:
…!
おい、旦那!!避けろ!!!
(急に目を見開いたと思えば二人の会話を遮って思いっきり叫んで。間に合いそうにないと見るや二人の前に出てきて「…後、大将を頼んだぜ…旦那。うぉおおお、柄まで通ったぞッ!!」短刀を検非違使『槍』に向かって会心の一撃を与えると同時に腹部に一撃、貫通する槍の姿。 槍を掴むとニッと笑いながら血を吐きパキッと頬辺りにヒビが入って。槍がガラスの様に砕けて消えて行き。)


小狐丸:
薬研殿!!!
寄り代が……。
(敵兵が消えてから薬研に近付けば、腹部を深々と貫いた傷跡が赤い血を流しており。「どうしましょう!兄上!このままでは…!」顔を歪ませて、辛そうな顔を上に向け三日月に聞いて。)




三日月:
薬研よ…よく頑張ったなぁ。
小さき体でようもまぁここまで奮起した…。俺より小さき体に守られるとは…。
……小狐、鶴丸よ。どうやら終わりではないらしい。
一度本陣へ引き返せ!しんがりは俺が努めよう。
(微笑んで薬研に手を向けて頭を撫でるや、呟くと周りを見て鋭い目付きをして刀を構えて。「早く行け!間に合わぬぞ」と彼にしては珍しく、急かすように言うと検非違使を全て引き受けるつもりの様で。
主との約束…薬研は守れなかったが他は全員守るつもりで。
ほかの連中を本丸へ強制送還すると「さぁ、じじいの相手をするのは誰からだ。三日月宗近、いざ参る。」囲まれる検非違使を相手にそう告げて。)



─本丸─

((本丸前に三日月以外の全員が到着して、全員が怪我をしているが、そんな事は二の次で今剣が「あるじさま!あるじさま!いますか!あるじさま!…はぁ…はぁ…薬研が…!!」と焦った声音でドタドタと走って。主を探して走り回り
岩融が薬研を抱えて庭先に向かって走ると主を探して。))

  • No.31 by 椿  2015-08-06 21:30:15 

…よし、こんなものかな。
( 彼らを見送った後、広間に残った皿の後片付けを始め。いつもならいくつかの刀の付喪神がいるのだが、そんな彼らは遠征に行ったきり帰って来ないままで。ほんの少しの違和感や不安は日を追うごとに積っていき、広い本丸に一人きりという寂しさの所為か片付けが終わる頃にはそれは一気に膨らんでいて。しかし自分がこんな気弱ではいけない、と自らを奮い立たせるように両手で自身の頬をぺちりと叩くと、義経公の守り刀であった彼との約束を果たすべく材料を探し、団子を作り始めて。一時間ほど経つと、白く丸い団子を刺した串が何十本と出来上がり、それらには餡子やきな粉、みたらしのたれをそれぞれ付けていき。出来栄えに満足したようで軽く手を洗うと、それらが傷んでしまわないように冷蔵庫に入れて。彼らを出迎える準備は万全、後は無事の帰還を願うばかりで。 )

・ ・ ・

( ぎらついた太陽が西に傾き、今にも沈みそうな夕暮れ時。執務室で政府への定期報告書をまとめていると、聞こえてくる騒がしい足音にただならぬ事態を察し筆を置き慌てて立ち上がり。急いたように自分を呼ぶ声に部屋を出ると声のほうに小走りに向かい。 「私は此処よ!どうしたの、宗近は―…、…っ薬研!?」 傷だらけだが無事に帰還した彼らを見つけ安堵するも自分の近侍の姿がないことに疑問を抱くもつかの間、岩融の腕にある見覚えのある姿に氷水を頭からかぶったようにさっと血の気が引いていき。足がもつれそうになりながらも駆け寄ると、その酷い出血に思わず息をのんで。 「岩融、早く手入れ部屋に。」 普段ならそれが致命傷であることはその出血量からわかるものの、彼を助けたい一心で早口に命じると先に手入れ部屋へと急ぎ。自分の神力を使えば間に合うかもしれない、そんな希望を捨てきれずにいて。 )

  • No.32 by 薬研藤四郎  2015-08-06 22:05:59 



薬研:
ま…て…岩融の旦那…たい、しょ…。
はぁ…俺っち、はもう無理だ…。はは、当然だ…。
寄り、代の神刀自体が…壊れてる…。
まぁ…刀剣破壊ってヤツさ…。すまねぇなぁ…たいしょ…う。
最後まで一緒…には、居れそうにねぇな…。最後は…笑って見送ってくれや、なぁ、大将…。
最初の頃は…刀装壊してばっかで…手入れも滅茶苦茶で…すまなかったな…。
もっと話したい事は一杯…あるんだけどよ…。
もう…俺っち持ちそうにね…ぇ…。
(刀剣を修復する為に存在する手入れ部屋、しかし本人はもう長くない事がわかっていた、三日月から聞いた話。これ以上、将たる主の生命を削る訳には行かないと、血に染まる手を弱々しく動かして相手の手をグッと握って止めて。
喋りだすと、始めの頃の思い出や相手にして貰った事の様々な思い出が底を付く事無く溢れてきて。
最後は笑って見送って欲しいと願いを込めて、自分も笑わねばと、全身が自分の血液で汚れる中、いつもと同じように強気の笑みを浮かべて見せて。)



ッ…─。
((他の刀剣も薬研が長くない事も、薬研が何故僅かばかりの望みである所の手入れを受けないかも、その理由はハッキリと分かっていたのだろう。それぞれが悔しそうに口を紡ぎ、悲しみの顔をして拳を震わせており。岩融は目の前で見ているのもあるのか、唇から血を流す程に力んでいて。))


今剣:
な、なにいってるですか…!やげんは!「やめぬか!今剣!」
(あまりの事に我慢が出来ずに声を上げてしまい薬研に近付いて行こうとしては、横に立っていた小狐丸に遮られビクッとすると両手を胸の前で握り拳を作ってポロポロと涙をこぼして。)

  • No.33 by 椿  2015-08-07 05:42:28 

>薬研
っ…どうして、そんな気弱なことを言うの…!
( 引き留めるにはか弱すぎる手だが、背後からの掠れた声も相まって手入れ部屋に急ごうとした足は止まり振り返って。止まることなく腹部から溢れる血は岩融の袈裟を染めるだけでは足らず庭の地面を赤黒く染めており。まるで今際の際のような言葉をぽつりぽつりと漏らす相手に震えた声でしかりつけるように告げて。相手の手を手で強く握ると空いた手を相手の頬に添えて、付いた血を親指でぬぐい 「謝らないで、ねえ、だから…さよならなんて言わないで…。」 駄々をこねる子供のように小さく首を振っては、全身痛くてたまらないだろうにいつものような笑みを浮かべてみせる相手の要望に応えるよう、眉は悲痛に歪みぎこちないものではあるが笑んでみせ。 )

>岩融
岩融、っ…お願い。手入れ部屋に、はやく。
( 当の本人の言い分は聞き入れず、ただそればかりが頭の中を巡っていて。何故周りの付喪神たちは何もしないのだろう、そんな疑問を覚える余裕はなく。頭の中で警鐘が鳴りやまず、刻一刻と迫るその短刀の最期の時を少しでも長引かせたいがために、彼を抱いている相手に縋るように告げ。 )

  • No.34 by 薬研藤四郎  2015-08-07 06:10:34 



薬研:
ダメなんだ…大将…。
これ以上…大将の神力を…使わせる訳にいかねぇんだ…。
(相手の切望を知ってなお、そう切り出す顔は悟った様な笑みを浮かべており、手を握り返して血が流れていくのもそのままに、白い顔を更に白くして呟いて「大将…ちゃんと…見送ってくれや…。」ニッコリと笑顔を浮かべると頬に当てられた相手の手に手を重ねて。)


岩融:
…いかんのだ…主よ。薬研の言う通りなのだ…。
(目を思いっきり閉じて、体をいろんな感情で震わせて力んだ声でそう呟いて。主である相手に来た指令を三日月経由で知っている皆からすれば、自分が同じ状況であっても今の薬研と同じ事を言うであろう事は間違いがなかった。「主よ、薬研の最後、しかと見届けてくれ!この姿を二度と見れんのだ!頼むッ…主よ…。」大きな体と不釣り合いな涙をボタボタと流して、心からの叫びを訴えて。)

  • No.35 by 椿  2015-08-07 19:49:47 

どういうこと?…こういうときに使わないで、何が神力よ…っ!
( この一大事にも関わらず薬研だけでなく岩融までもが神から授かった力を使用することを拒み、さすがに疑問を感じずにはいられず。無言で見守っている周りの刀剣たちもその意見に同意しているのだろう、どうすることも出来ないことを悟ると少しずつ頬から血の気が失せていく様子に悔しそうに唇を噛み締めて。手を握る力を強くしながら 「…っ、ごめんね、痛い思いばかりさせて、ごめん…。助けられなくて、ごめんね…。」 無意識の内に両方の目から溢れて頬を伝っていく涙をそのままに、戦いも出来ず目の前で今にも消えそうな命のともし火を見過ごすことしかできない自分の無力さを詫びて。 )

  • No.36 by 薬研藤四郎  2015-08-07 20:11:45 


あはは…大将は泣き虫…だなぁ…。 謝んな…たい、しょ…。
むしろよ…この本丸に呼んでくれて…ありがと…な。
大将…きっと全員が…守ってくれる…。何も気にせず…楽しむんだぜ…?
俺っちは…ここで引き際…みてぇ…だ……からな…。

『大将…ありがとな…。あぁ…俺が……折れた、かよ…。』
(綺麗な笑みを浮かべると、相手を笑いながら見てそう言うと震える手で頭を撫でて、パキパキと自分の体にヒビが入って破壊が進行していくのが手に取るようにわかり、段々と声も小さく覇気のないものになって。全員を見て最後に相手を見れば、守ってくれると言い残して。泣く相手の涙を親指で少しずつ拭って、最後に精一杯の笑顔でお礼を言うと、空を仰ぎ見て微笑みを浮かべ、かなり小さくなった声で囁くと、ガラスが砕ける様な音と共に薬研藤四郎の付喪神としての人の肉体がガラス片の様に砕けて空中に散っていき。)


小狐丸:
薬研殿…努めご苦労で御座いました…。
口惜しや…すいませぬ、主様…!…守りきれず…この小狐、なんと詫びれば良いか…!
(涙を少しばかり流して空に砕け散っていく薬研の残留にそう言うと、我慢に耐え切れずに地面に物凄い音と同時に膝を着いて額を地にぶつけて謝罪の言葉を口にして、相当苦しいのだろうか、声が自然と大きくなって「それと…もう一つご報告が…、薬研殿の危篤を見た兄様が、一人厚樫山に留まり…現在も恐らくは、検非違使の軍勢と…しんがりの真っ最中で御座います…。」頭を地面に擦りつけたまま自分の兄である三日月宗近の報告を入れて。)

  • No.37 by 椿  2015-08-08 12:04:14 

いや、貴方がいないと私、―…っ藤四郎…!
( 刀を握っていた小さな掌は固いが頭を撫でる力はひどく優しく弱弱しいもので。けれど強気な姿勢を崩すことなく一度たりとも弱音を吐かず、自分を気遣い背中を押すような言葉に涙が止まるはずもなく肩を震わせて。刀が折れる驚くほど呆気ない音と、空気に溶けていく相手の体に慌てて抱き縋ろうとするも手は虚しく空を切って。初めて見る刀剣破壊、最も恐れていた事態を目の当たりにすると言葉も出ず、岩融の腕にある折れた刀を震える手でそっと持ち上げると、 「ごめんね、ありがとう…。」 傷を厭うことなく腕に抱いて。 )

>小狐丸
…頭を上げて。謝罪は必要ないわ、皆よく無事で戻ってきてくれました。
( 背後から聞こえる唐突な音に驚き思わず肩を竦ませるも、その音で我に返ったようで着物の裾で雑に目元をぬぐい振り返り。片腕に"薬研藤四郎"を抱いたまま、大きな体を地に伏せている相手に歩み寄ると跪いてそっと肩に手を置き。しかし次の言葉に先程抱いていた疑問が一気によみがえってきて、一度目を見開き。 「そう。…傷が酷い者は此処に残って休んで。まだ動けるなら、私を厚樫山に連れて行って。」 薬研だけでなく三日月までも失うわけにはいかない。立ち上がっては周りの刀剣男士たちを見回すと、足手まといになるのは承知の上に伝え。傷を負った彼らをまた戦場に向かわせることは酷だが、何もせず此処で待っていることもできず 「無理なことを言ってるのはわかってる。…お願いします。」 一度姿勢を正した後に頭を下げて。 )

  • No.38 by 小狐丸  2015-08-08 21:40:19 



しかし、ぬしさま…。厚樫山にぬしさまに連れゆく事は…。
(人間と言うものの肉体的な弱さ、儚さを知っているからこそ、自分達が付喪神だからこそ出来る事があるものだが、そこに自分達の一番大事な人を連れて行くのは気が引けて。)


三日月:
……はぁ…何とか…生き残ったなぁ。
(厚樫山にて検非違使をあらかた倒したあとに何とか抜け出して、相当な傷は負ったものの何とか血まみれの姿ではあれど生還するが、重傷状態でフラフラとしながら本丸の門をくぐり抜けると門の柱、そこに背中を押しつけてズルズルと座り込んで「少しばかり…傷を負いすぎたか…。」と呟くと、手を見て力があまり入らないようで座り込んだまま動けず。)



鶴丸:
待て、主!
ありゃ三日月じゃないか?
門前にいる血だらけの奴は!
(小狐丸と主の会話を一歩引いた所で見ており自我を一番保っており、腕を組んだまま視線を横に向けると門の方に視線を向けて見ていると、座り込む青い人影を見つけて、目を見開くと主に声を張って教えてみれば、無事帰ってきた事に対しての嬉しさか、三日月の方に走って行って)

  • No.39 by 椿  2015-08-09 06:15:40 

!…宗近!
( 小狐丸返事を渋っているかのような物言いを聞きながらおずおずと頭を上げるも、少し項垂れたままで。無理を言っているのは分かっているが、大切な近侍が一人で戦場に残っていると聞いてのうのうと本丸で待っているなど耐えられないため、引くわけにもいかず唇を噛み。しかし鶴丸の声にぱっと顔を上げ、指示する方向を見ると血塗れではあるがその群青の美しい装いには見覚えがあり、鶴丸に続いて走り。もつれそうになる足を必死に動かし、地面に崩れ落ちるように座り込んだ彼に駆け寄れば 「宗近、っ…よかった。手入れ、はやく手入れをしないと…!」 その出血量と重傷具合に声をつまらせるも、血の気の引いた顔色を見ると汗ばんだ額を手で拭ってやり。腕の中で力を失った短刀のようなことはあってはならない、と 「 岩融、宗近を運んでくれる?…ほかの皆は先に手入れ部屋に行きなさい。 」 中庭にいる大柄の薙刀を呼んでは有無を言わさぬ口調で指示を出して。 )

  • No.40 by 三日月宗近  2015-08-09 07:06:00 



三日月:
…おぉ、主か…。問題ないぞ…。それよりすまんなぁ、薬研を守れず…。俺は隊長失格だ…。
(儚い微笑みを浮かべて、主が来た事に気が付くと目を薄らと開けて、開口一番に出た言葉は“薬研藤四郎”の事への謝罪だった。どうやら薬研が持たないと言うのは初めから気づいていた様で、自分の事を守って傷を負い、破壊した彼の事を罪悪感に押しつぶされているらしく、目が少し潤んでおり、隊長失格だといった彼の顔は物凄い悲しい笑顔をしており、岩融が来ると「よい…自分で立てる…。」と岩融を手で制すると、無理やりと言える無理をしてグッと立ち上がるとヨタヨタと本丸へと歩き始めて。通り過ぎざまに相手に「すまんな、主よ…。」と悲しそうな声で呟いて。)



((前を歩く三日月に他のものも着いていき、岩融は今剣を連れ立って、少しずつ歩いて行き。
鶴丸は困ったような顔をして、三日月のあとを付いていき。))

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