ノアール狐 2015-08-01 15:03:03 |
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「ふーん。お前、知ったな?」
「……まぁ、知ったね。」
「この、鍵め。」
鍵。
確かに。
これは『鍵』だね。
コレは、確かに『鍵』だ。
白い腕が不意に伸びてくる。
それは喉元で止まる。
「死んでみるのと、観察対象になるの。どっちがいいか選ばせてあげる。」
紅い女は、指揮音 紅園は、脅しの如く……
というより、脅してきた。
「『さぁさ、さぁさ、御客人。』」
「『狐は、お好きかい?』」
「嫌いだよ。」
「わかった。たまにはヒトの我儘に付き合うとしようかな。」
***
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