₍₍ 愉快な文字盤達 ₎₎

けい>
すみませんと言う位なら、はじめっから言うな。そんなに酷いか…？一応は気になるってだけだけどな。チイッただの水かよご馳走さん。どんどん持って来いや、何かやってんじゃね？
(言うは易し、流し目に捻じ曲がった根性を込め犬歯をちらつかせ。先程の衝撃が収まらずおっかなびっくりに尋ね何度も動揺して瞬きを繰り返し。「ですよねー」から「多分その内誰も彼も呆れて見放すのでは」という思考が過ぎり、言い捨てはしても哀れな捨て犬と同じ目で俯き。親切な行為と言葉に裏があるのかと勘繰りながらもコップに口を付け。薬を探しに行く背中を見送り一言だけ発して黙り。リモコンのスイッチを入れ通販番組の外国人に目が釘付け。)

ゆず>
いつかの夢かあ、おう……？そりゃ今のは嬉しかったもんだからよ、マトモに聞いてくれるとかあんま期待して無かったしやっぱゆず良い奴だ。ビビんなよ意味なくキレたりしねーよあたしも。かっこいいだろ！そこらの女みてぇな野郎には負けんわ。
(もわもわと頭上にふきだしを浮かべ、幸せそうな柚月と相手が真っ白に眩しい姿で表れフウと溜息つき。冷ややかな声に目を向けるが心情が読めずぱちくりして。恐る恐る尋ねる相手にいつもなら「煩い」とつっぱる所を素直に答え、ずっと思っていた事を言葉にして照れ笑いを浮かべ。思い切って柚月の頬を突きまるで恋するヤンキーのような発言。ドヤ顔になり笑い出す相手を嫌な気はせずに見つめ、一緒に笑い出し。)

りく>
ハァン。じゃあ何だっていうんだオイ、余りにもくっだらねぇ理由だったらタンスに小指をぶつける呪いをかけてやるからな。笑わねぇよ、別にお前が悪いんじゃないんだろ。コラ言ってみろヒヨッコお坊ちゃん。
(目を逸らされようが眼光鋭い視線はなおも、腫れた瞼に向けられ。気が変わり逃げ出さないよう陸の横に脚を伸ばし壁ドンならぬ足壁ドン、下から軽く睨みつけながら犯人に文句をつけにいく決意を固め。酷い言葉を浴びせ気が弱くとも容赦せず、笑わないでくれるかという質問に唾を飲み込み落ち着こうとして。幾らか言葉尻と顔を和らげ、圧力をかける目から「さあ言いなさい」レベルにダウン。小さく息を吸い次の言葉を黙って待ち。)
(/勿体無いお言葉です、ありがとうございます…！では本体は失礼しますね)