The flower which floats.*

無論。君なら滅多に取り間違える事もなかろう、もし間違えていたとしたら面白い偶然にはなるな。宜しい、船長に対する礼儀を弁えた模範的な反応だ。今日は空賊も大人しく干からびているらしい。
(口を真横一文字に結び両手を身体の後ろで組み、親子並の身長差がある相手を見下ろしフッと笑い。しっかり者として評判のクルーが万一そんな事をしたらと考えると愉快な気持ちになり、目尻のシワを深くして。紳士の礼儀として片手を差し出し、半分は冗談めかして半分は賛同を得られた事を喜ばしく思い目を瞑り。窓枠から手を離し軽く現状を伝え一度頷き。)
>チェルシー君

何を仰る、このミハイロフは断じて竜船長を失礼とは思っておりますまいぞ。そう堅くなさるな、歳が近い唯の男だと思って下され。煙草は吸われますかな、祖国でよく飲まれる一本を宜しければお試し頂きたい。
(居心地悪そうに、そして気まずそうにそそくさと歩き甲板へ出て行く相手の後ろを付いて行き。今はプライベートタイム、肩が凝りそうなやり取りは望んでおらず穏やかに窘めて。己とは逆に華奢な、しかし立派な一船長である相手に内心感心しつつ太い葉巻を取り出し。横を歩きながら差し出してもう片手ではマッチ箱をスタンバイ。)
>竜船長