▲▽ 2015-07-15 01:48:59 |
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>落陽
----う、ん。わかった……。
(相手がこうしてびしょ濡れでいることは今に始まったことではなく、あまり部屋から出ることのない自分がそうした場面に遭遇する回数は少ない。しかしその都度込み上げてくるのは、相手が何をしていてそんな姿になってしまっているのか。畳に落ちる雫などもはやこの空気を前に眼中はなく、優しく誘うように、それでいてどこか背徳感を匂わせるこの雰囲気に息を詰め。取られた手と笑みを浮かべる相手を何度も交互に視線を交わし。好奇心と疑問、そして何より自分がそうなりやすい場所に触れられ、しかし直接的な興奮ではないもどかしさ。相手が与えようとしているものが、自然と自分が求めているものだと解釈すればどうしても欲しがらずにいられない。それが何故海なのか、そんなことを考えることもせず相手の濡れた手を握り返せば視線で相手に自分を連れて行くように促して)
>深緑
----暑さで、目が覚めちゃって。
(相手の返事を襖の前で静かに待ちながら、声を掛けたはいいものの何を話そうか、それどころか起こしてしまってないだろうかなどと考えを巡らせていれば中から聞こえた声。襖が開けば顔を覗かせる相手の顔と声から起こした訳ではなさそうだと一先ず安堵し、此処に来た理由をポツリと零せば促されるようにその部屋へと入っていき。少し相手の部屋を見回してどこに座ろうかと思案するが相手が座った位置を見て自分もその少し近くの場所に腰を落とし、あまり来ない他人の部屋に内心興味を持ちながら周囲を見渡し。やがて終着点のように相手へと視線が落ち着けば、「---ううん、こうやって話せてるだけでも嬉しいから。全然平気」と相手を見つめ少しばかり口元を緩め。相手をじっと見つめては彼が咥えているその煙管に興味が生まれてかそれに視線を合わせて)
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