――なんで、こんなとこいるんですか(背中を摩る手がするりと離れていくのを無意識に目が追ってはその先で一つ息を吐く相手が視界に入り。経験上それが安堵からくるものだとは読み取れるが無駄な面倒を掛けたことに変わりはなく、何となく目を合わすことができずふいと視線を逸らして。自分もまた深く息を吐き出してから、最初に抱いた疑問を改めて口にしてみて。)