土佐人 2015-05-26 05:15:51 |
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「フフフフ!見たか、天道総司!加賀美新!天は我らに味方した!私はこの場を生き延びる!そしてネイティブ軍団を再構築し、人間どもを全滅させてやる!」
送信施設で小爆発が始まり、その爆発を盾にしている根岸を追撃できないハイパーカブトとガタック。
笑いながら逃げてゆく根岸。
しかしそんな根岸の腕を掴んで止めた黒いライダーがいた。
「お、おまえは!?は、離せ!」
根岸を引き留めたのはダークカブトだった。
「天道総司、この世界ん頼んだよ。ひよりがいるこの世界を……ボクたちの世界を」
「任せろ」
ダークカブトは根岸を連れて送信施設に飛び込んだ。
「うわああああああ!?」
同時に送信施設は大爆発を起こした。
ドドーン!
激しい炎が天を焦がし、どす黒い爆煙が舞い上がった。
その炎を見ながら天道は変身を解除した。
同じく変身を解除した加賀美は力を使い果たし、その場に崩れ落ちそうになった。そんな加賀美の肩を天道が支えた。
「やったな、天道……」
「もうちょっとスマートに決めたかったんだがな……」
「よく言う……」
「加賀美……一度しか言わないからよく聞いておけ」
「なんだ?」
「同じ道を往くのはただの仲間にすぎない。別々の道を立って往けるのは」
「友達だ」
「ああ」
「それもおばあちゃんの言葉か?」
「いや、俺の言葉だ」
天道がニヤリと微笑んだ。
加賀美もニヤリと返した。
「加賀美君!」
「師匠〜!」
岬と蓮華が駆けてくる。
その後方から田所もやってくる。
「陸さんも無事だ。よくやったぞ、二人とも!」
それぞれがそれぞれのできうることを全力でやりきった。爽やかな笑顔を浮かべていた。
加賀美と天道も……。
二人は今、並び立っていた。
米村正二『仮面ライダーカブト』決戦!3 本文 仮面ライダーハイパーカブト(天道総司) 仮面ライダーガタック(加賀美新) 仮面ライダーダークカブト(擬態天道総司) 根岸 岬 蓮華 田所 より
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