土佐人 2015-05-26 05:15:51 |
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一方、本郷邸では立花藤兵衛が結城丈二との再会を喜んでいた。一文字隼人は傍らで、そんな二人を温かい眼差しで見守っている。
「ホントに懐かしゅうございます。もう何年になりましょうか」
そう言って藤兵衛は結城丈二に握手を求めた。その求めに応じて右手を差し出しかけた結城丈二だったが、左手に替えて立花藤兵衛の手を握った。機械の右手でなく、生身の左手を用いたのは彼なりの優しさであった。
「七人ライダーで岩石大首領と戦った時が最後だから、もうずいぶんになりますね。しかし、立花さんは……何らお変わりがない」
と、結城丈二は感慨深げに言った。
特撮ノベル『仮面ライダーEVE 哀哭編』ACT・11 ショッカーミュージアム 結城丈二 立花藤兵衛 一文字隼人 より
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