土佐人 2015-05-26 05:15:51 |
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村石 (略)それ以外は新人っていうか若手でいきたいなっていうことでオーディションになったんです。我夢役の吉岡毅志はね、「まったく色がついてないな」と思ったの。いかようも色がつけられる。オーディションでは全力で走らせたりしました。アクションセンスを見たかった。
(略)
村石 (略)あとはライバルのウルトラマン。アグルね。これば僕がやった『ティガ』のイーヴィル・ティガが原型でもあるんだけど。もっと遡ると、ピープロ作品『(怪傑)ライオン丸』(72〜73)の時のタイガージョーなんですね。『サイバーコップ』でもルシファーっていうライバル出したのは、その辺ってあるんですよね。
ダーティな面持ってるヒーローって、昔からそうですけど、そっちの方が引きつけるじゃないですか。なんか、もっと嘘偽りなく自分に素直に生きてるみたいなところがあって。それと、子どもの頃ってやっぱり、どっちかったら優等生よりはちょっと不良っぽいのに惹かれる。そういうキャラクターはウルトラマンの中になかったから、出して、ぶつけてみたいなって。
ただ今までの主人公のライバル役って、ルシファーもそうだけど、ハナッから<戦士>という感じでしょう。今度はそういうのとは変えたかった。
(略)
村石 ええ。高野八誠はこっちが考えていた藤宮にはピッタリだった。もう既にひとつの確立された個性が感じられましたね。ただそれがまた表に出てないなと。我夢にしてそうだけど、役柄の成長とともに成長していければと思っていた。
(略)
最終回まで撮って、我夢と藤宮はあの二人にして良かったと思いましたよ。二人で間違いなかったと。
ソニーマガジンズ『地球はウルトラマンの星』第1章 光を継ぐもの 村石宏寛
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