土佐人 2015-05-26 05:15:51 |
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村枝:たしかに『V3』の後半あたりから「マジンガーZ」が台頭してきましたよね。だからといってライダー人気が下がってきてるだなんて感じは、まったくありませんでしたよ。少なくとも俺的には『ストロンガー』まではイケイケの状態だった。
鈴木:うん、わたしもそうでした。次の『アマゾン』についてはちょっとダメでしたけど、特別、ライダー人気が落ちているという感覚はありませんでした。そもそもアニメと実写では比較対象が違いますしね。
内田:そうかあ・・・・やっぱり業界というのは過敏に反応しすぎるのかもなあ。
鈴木:2〜3年経って振り返ってみればわかることなんでしょうけど、現在進行形で観ているわたしたちには伝わってこない情報ですよね。当時は今みたいにネットがあるわけじゃないし、マジンガーが出てきたことでライダーが脅かされているだなんて夢にも思わないわけですよ。むしろ「いろいろ出てきて楽しいじゃん」くらいの感じで。
村枝:たとえば『V3』という番組にしたって、V3だけがヒーローじゃない。そこには1号と2号もいるわけです。『X』なら1号からライダーマンまで、プラス4人の仮面ライダーがいる。そういう足し算で成り立っている世界ですから、パワーアップこそすれ、人気が落ちてるだなんて感覚がないんですよ。
もっというと、ライダーってタテ社会じゃないですか。新しい仮面ライダーがどんなに強くたって、元祖であり先輩である1号の地位は決して揺るがない。それはそのまま2号、V3、ライダーマン・・・・と、絶対的な序列にも繋がっている。歴史的な厚みが違うだけなんです。それはウルトラも同じ。この2大シリーズだけは別格なんですよね。
漫画『新仮面ライダーSPIRITS』2巻 「仮面ライダー」Time Slip 座談会 鈴木美潮 内田有作 村枝賢一 より
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